1枚の紙に12羽をどのような大きさで、どう配置すればいいか。
これは書庫の裁ち折り鶴(8、9羽)の8羽の作品を元に、さらにその外側の四隅に追加すればいいのですが、大きさや位置をすこしずつ変えながら、方眼紙に作図してみました。
今回は最近いくつか折った八寿鶴Bタイプを元に、12羽に拡張したパターンの①です。
大きさや位置関係が判りやすいよう、点線で補助線を描きこみました。
定規を使っての作図ではありますが、各辺や対角線にそって折筋を付け、さらにそれを半分に折ることを繰り返すことでつく折筋を生かした裾のたたみ方を基本に、4通り折ってみました。
用紙は時間がたっても形の変化の少ない、銀紙を使いました。
四隅のたたみ方のパターンを4通りに決め、折りながら他の折筋の変更、細部の修正をして全体の形を整えています。
また、裾が開かないように内側で適当に巻き折をした部分が四辺にありますが、その折筋は記入していません。
この図を元に折られたら、『ああ、こういうことか』と納得していただけると思います。
(折っている途中で気が変わり、四隅の段折りは製図の通りの等間隔にしていません。)
と、ここまで折ってみて欲を出し、内側で巻き折して裾が開かないようにするよりも、鶴の重ね折りで裾の開くのを防ぎ、かつ、鶴の数を増やせないかと考えました。
そしてこの4種のうちで、最も裾の広がっている3番めのタイプで試すことにしました。
辺の中央の一部は切り落とし、重ね折りする箇所はそれぞれ鶴の基本形まで折筋をつけています。
用紙の中央からたたみなおしていきます。
重ね折りの箇所のアップです。
4箇所すべてを重ね折りしました。
一応完成はしたのですが、どうもすわりが悪いというか、納得できないというか・・・
この後もあれこれいじってはみたものの、どうにも落ち着かず、たぶん失敗はないだろうと考えていた、一番目のタイプの四隅を等間隔で段折りにしました。
図は次のようになります。