きっかけ

 

 初めに、僕の人格構成は、しまじろうによる影響が大きい、ということを分かっていただきたい。なぜなら、大半の人が、この記事を自己中心的な感想文、と受け取ると確信できるからだ。まあ実際その通りかもしれないが。

 

Q 初めて見た映画は?        A しまじろうとくじらのうた

 

Q 初めて見た映像作品は?      A しまじろうのわお!

 

Q 初めて感動で泣いた映画作品は?  A しまじろう まほうのしまのだいぼうけん

 

 これらの例を見ただけでも、僕の幼児期の思い出は、しまじろうに埋め尽くされているということは想像に難くないだろう。そこで、それらの思い出、知識、経験を、ブログに書けばいいんじゃね? と思い立ち、ここに綴ることにした。まずは、僕が歴代で一番感動し、一番印象に残っている、「まほうのしまのだいぼうけん」から書き始めようと思う。

 

 

概要 ※ウィキペディアを参照

 

 2018年3月9日に公開。本作は「こどもちゃれんじ30周年記念」であり、今までのCGアニメ+実写からCGアニメ単体の構成に変更される。キャッチコピーは「大きな魔法は きっと君のなかにある」。観客動員数は20万人を超えシリーズ史上、過去最高を記録した。

 

 

あらすじ

 

 友達のガオガオさんの住むふしぎどうでお泊りをしていた、しまじろうと仲間三人。そこへ迷い込んできたのは「ポカポム」。しまじろうたちは、ポカポムを故郷のまほうのしまへ戻すため、ガオガオさんの発明した巨大ロボ、「ガオガオエース」に乗ってまほうのしまへ向かう(母さくらも一緒)。そこで出会ったのは、毎年来るはずの春が来ないことで困っている住人、そして魔法使いのアウラ(当たり前のように断頭台のアウラを毎回連想してしまうw)住人から、春が来ないのはベルナという魔法使いのせい、という話を聞いたしまじろうたちは、ベルナの住んでいる森へ行く。

 

 

前半部分の印象

 

 初見で見たときは、あまり面白く感じなかった。というのも、当時の自分は小学校中~高学年。幼稚な演出や、幼児向けのストーリーに嫌気が差していた時代でした。

 中学生になって、保護者の目線というものをある程度は身に着け、再度鑑賞してみると、なぜか、切ない。しまじろうと、母親のさくらの想いがうまく嚙み合っていないのが、なんとも言えない感情を生む。

 

 

印象に残ったシーン

 

 作中で、感動するシーンは幾度となくあったが、一番はやはりラストの、母さくらとしまじろうが互いに本音を語るシーンだ。

場面の少し前、しまじろうは

 

「おかあさんに応援してほしかった。一言がんばってねって言われたら、なんだってできる気がするのに!」

 

と半泣きで言った。

 

そして、ラスト。訳あって上空から落下するしまじろう。そして、それを受け止めるさくら。さくらは、しまじろうが失敗することを恐れ、応援できないでいたことを謝罪する。

 

「ごめんね、ダメなおかあさんで……」

 

そう言うさくらに対し、しまじろうは、

 

「おかあさんはだめなんかじゃない!」

 

と、主婦が子供に言われたいワード、第一位になりそうな発言をし、多くの保護者の涙をさそった。

 

 

 そしてもう一つ、古参のファンを興奮させた場面がある。それは、らむりんの登場!! トイレ休憩の時に流れる映像に、彼女がバッチリ映っていたのである! 

 

 

 これは初見では気づかなかった。映画館ではなくDVDでの視聴だったからだ。当時の僕は事もあろうに、トイレ休憩の映像をスキップしてこのシーンを見逃してしまった。