とても間が空きました。
本来であれば「フランシス・ハ」という映画を紹介し、いったん切り上げるつもりでいたのですが、内容がまとまらないうちに仕事を再開したこともあり、時間がなくなり今に至ります。
その「フランシス・ハ」ですが、とりあえず、最後の場面で表されるタイトルの真意が、主人公の枠に収まりきらない内面をまったく見事に示しています。
主人公はプロのダンサーをめざしている女性なのですが、思うように芽が出ず苦悩し、経済的にも困窮します。
就職も考えるのですが、夢を諦めきれません。とりあえず、そんな話です。
特長としては、音楽や音と一体化したモノクロの映像、的確に思える省略の妙、短くシンプルなショットの積み重ねによるテンポのよい展開などが挙げられ、とても瑞々しく、どこか古くて新しい上質なフランス映画を思わせます。
引き算の美学のようなものを感じさせ、無駄な間がなく、説明は必要最小限にとどめられています。
状況説明も、台詞も、心情の描写も。
現実と理想(や夢)の狭間で、その折り合いをつけることに腐心し苦悩する点でとても共感でき、他のさまざまな作品も思い出されました。
見ているだけでみるみる嬉しくなるような、とにかく好きな作品のひとつとなりました。
監督は、ノア・バームバック。
その新作が公開されますが、個人的には、予告編などに触れる限り、色々な意味で余程の余裕があれば見るかも知れないという程度の気持ちです。
とても長く間が空きましたが、もちろん、その間にも映画は見てきました。
一般に評価の高いもの低いもの中くらいのもの、その他、さまざまな作品を目にし、楽しみ退屈し考えられもしてきました。
直近では、「ゴジラ・シン盤」がとても素晴らしかったです。
そこには、まったく新しいゴジラ像とその世界がありました。
もはや、従来のような第一作の物語を大前提に据えた発想でシリーズをつむぐことが不可能に思えるほどです。
話の運びとしては少しドライな気もしますが、先の大震災とそれにともなう大混乱をメタファーとして表現したことがよく伝わり、とても感銘を受けました。
本家としては意外にも初となる純粋なリメイクとなりましたが、ハリウッド版と比べるまでもなく、稀にみる成功作となったと思います。
庵野秀明監督がアニメ映画シリーズを制作するに際し用いた、リビルドという表現も当てはまるかも知れません。
とは言え、本作がそのまま、いわゆるリブートをも意味することになるかどうかは分かりません。
もしも監督の頭のなかに、シン・ゴジラの最期の姿まで描かれているとしたら、最後まで観客の期待に応えて欲しい気がしますが、その一方で、たとえば「エイリアン」や最近の「スター・ウォーズ」のように、才能と野心ある若手の制作者たちに本作のその後をつむぐ難題に挑戦して欲しい気もしています。
これまで、ブログを止めながらも映画を見てきた一方で、別のブログも始め、いまだにとりとめのない不毛な内容を書き綴っているのですが、それは秘密にしておきます。
以上です。
次にいつ何を書くことになるか分かりませんが、とりあえず、またいつか。
