お店を始める際にきっかけになった本、「ダウンシフターズ」という本で、考え方もさることながら、人生の再設計プランが示されていたことです。




 それは、具体的な金銭設計です。当然今もらっている給料でしか人生設計ができないのであれば、仕事を辞めようという踏ん切りがつかないんですね。

 で、自分の給料を見直してみたら、もらいすぎていたことが判明。いつも給料については、よくも悪くもごちゃごちゃ言ってきたが、余計なことにお金をかけていたことがはっきりしました。特に一番余計だったのは保険。高いお金を払っていたのですが、払いすぎというか、病気になって当たり前の生活をしてきたことに気づいたんです。それを止めてしまって、病気になるリスクを減らせばそもそも病気に対する不安はなくなる。また、生活費についてもザクザク削っていくと、本当にもらいすぎていたことに気づいたんです。それで、自分と家族に対する固定費がはっきりすれば、どれぐらい稼げばいいかが分かるということですね。

 稼ぐということについても、ほとんどの人が自分の分すら稼いでいないか、もしくは他人を養う分まで稼いでいます。ちょうどよい稼ぎというものを知らないので、売り上げ目標に終始していくのではないかなと思います。しかし、それも負のスパイラルの一部なんでしょう。当事者はそのことに全く気付いていない。ようは、ぶっちゃけ働かされている、労働力を骨の髄まで搾取されているんだと思います。だから疲れちゃう(笑)。そういうお金の整理をして、収入の目安がつけば、起業ということが現実味を帯びてきました。

  で、次に何を仕事としていけばよいのかということになっていきます。

減速して生きる―ダウンシフターズ/幻冬舎

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