解答
前回の問題の解答例は以下の通り。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/18/organicchem12/3a/1a/g/o0416041014426322185.gif?caw=800)
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反応機構に関してはいくつかのポイントがある。
(1)機構は、ラジカル連鎖反応である。
(2)反応開始は、光によるN-Br結合の開裂。
(3)臭素ラジカルにより、アリル位の水素が引き抜かれ、アリルラジカルとHBrを生成する。
(4)HBrはNBSと反応し、微量のBr2を生じる。
(5)Br2がアリルラジカルと反応し、生成物と、臭素ラジカルを生じる。臭素ラジカルが、次の水素引き抜き反応に使われる。
(6)NBSは四塩化炭素にほとんど溶けない。ラジカル連鎖反応中は、HBrと反応して少しずつBr2を出す。
(7)溶液中のBr2の濃度は、低く抑えられている。もしBr2が高濃度で存在してしまったら、アリル位ブロモ化ではなく、アルケンのジブロモ化反応が進行してしまう傾向がある。
(1)機構は、ラジカル連鎖反応である。
(2)反応開始は、光によるN-Br結合の開裂。
(3)臭素ラジカルにより、アリル位の水素が引き抜かれ、アリルラジカルとHBrを生成する。
(4)HBrはNBSと反応し、微量のBr2を生じる。
(5)Br2がアリルラジカルと反応し、生成物と、臭素ラジカルを生じる。臭素ラジカルが、次の水素引き抜き反応に使われる。
(6)NBSは四塩化炭素にほとんど溶けない。ラジカル連鎖反応中は、HBrと反応して少しずつBr2を出す。
(7)溶液中のBr2の濃度は、低く抑えられている。もしBr2が高濃度で存在してしまったら、アリル位ブロモ化ではなく、アルケンのジブロモ化反応が進行してしまう傾向がある。
bromination