◆Las Vegas Masscree◆ | オレサマのブログ
<>


米ラスベガスのマンダレイ・ベイ・ホテル近くで1日午後10時(日本時間2日午後2時)すぎ、乱射事件があった。ラスベガス警察によると、少なくとも59人死亡。確認された負傷者は527人に増えた。被害者の多さで、近年の米国最悪の乱射事件となった。警察によると、容疑者は近郊在住の白人男性で、警察の突入と同時に自殺。これまで警察との接触はほとんどなかったという。
ラスベガス警察によると、近郊在住の白人男性スティーブン・パドック容疑者(64)がマンダレイ・ベイ・ホテルの32階から、大通りラスベガス・ストリップで開かれていたカントリー音楽の音楽祭会場に向けて自動式の銃を乱射した。容疑者はホテルの部屋で自殺したという。音楽祭の会場には約2万2000人が集まっていた。
警察はホテルの室内でライフル銃など少なくとも16丁の銃を発見。容疑者は9月28日から、同じ部屋に宿泊していたという。
ラスベガス警察のジョー・ロンバルド保安官は2日午後の記者会見で、ラスベガス北東約130キロのメスキートにある容疑者宅を家宅捜索したところ、さらに少なくとも18丁の銃や爆発物、数千発の銃弾を発見したと話した。
連邦捜査局(FBI)は記者会見で、国際的なテロ組織との関連は見つかっていないと説明した。
Play
「まったく分からない」 ラスベガス乱射容疑者の弟
家族や近隣住民によると、元会計士の容疑者は裕福な年金生活者が多く住む新興住宅地の2階建て一軒家で暮らしていた。家族によると、不動産投資で巨額の利益を得ていた。
ロンバルド保安官やラスベガスのキャロリン・グッドマン市長たちが、被害者のために献血を呼びかけたのを受けて、ラスベガス市内では献血のために並ぶ人たちの長い行列ができた。
Paddock family
スティーブン・パドック容疑者(撮影時期不明)
BBC/Laura Bicker
パドック容疑者の自宅。ラスベガス郊外メスキートの静かな年金生活者用住宅地にある
パドック容疑者の動機はいまだ不明。精神的な問題があった可能性を指摘する捜査員もいるが、確認されていない。
フロリダ州オーランド在住の弟、エリック・パドックさんは米メディアの取材に、「まるで隕石に当たったみたいだ」と当惑した様子を見せ、兄の動機にまったく心当たりがないと話した。ハリケーンでオーランド周辺が停電した際、90歳の母親を心配してメールを送ってきたのが、最後のやり取りだったという。また、容疑者が昨年メスキートに引っ越す際に荷物を運ぶのを手伝ったが、「その時には機関銃など持っていなかった」と話した。
米NBCニュースは、地元警察の話として、ラスベガスでギャンブルするのが好きだった容疑者はここ数日、「数万ドル」をギャンブルに使っていたようだと伝えた。容疑者がギャンブルで勝ったのか負けたのか、事件と関係するのかは不明だ。
パドック容疑者はメスキートの2階建ての一軒家に、交際相手のアジア系女性マリルー・ダンリーさんと暮らしていた。警察は事件発生当初、ダンリーさんを「重要参考人」として探し、2日未明に居場所を確認したと明らかにした。後に警察は、この女性についてもはや「重要参考人」ではないと発表した。ダンリーさんは日本にいるため、事件には関与していないようだと見ているという。
調べによると、容疑者はダンリーさんの身分証明書などを使い、マンダレイ・ベイ・ホテルにチェックインしたもよう。
Play
ラスベガス乱射で使用された武器は? 映像から専門家が分析
銃砲小売りチェーン「ニュー・フロンティア・アーマリー」のデイビッド・ファミリエッティ氏はBBCに対して、容疑者が北ラスベガスの店舗で今年春に銃器を購入したと話した。連邦捜査局(FBI)による経歴調査を含め、州法や連邦法の規定はすべて満たしていたという。
ただし、容疑者が店頭で購入した散弾銃とライフル銃だけでは「ビデオで見聞きした(攻撃は)不可能で、改造が必要だ」とファミリエッティ氏は話した。
Pool
ホワイトハウス南庭で、ラスベガス乱射の被害者のために黙とうを捧げる、トランプ大統領夫妻とペンス大統領夫妻(2日)
ドナルド・トランプ米大統領は2日午前11時前にホワイトハウスで「同胞のアメリカ人のみなさん」とあいさつし、乱射について「かけねなしの悪の行為だ」と演説した。大統領は被害者や遺族をいたわり、救急活動を「奇跡的」だと称賛。特に、銃撃犯をただちに発見した警察を高く評価した。
大統領はさらに「どんな暗闇も一条の光で照らすことができる、どんな絶望も一条の希望で軽くすることができる」と、国民に語りかけた。
トランプ氏は後に、メラニア夫人やペンス副大統領夫妻と共に、ホワイトハウスの南庭で黙とうを捧げた。