うちにいる猫は一匹です。
長毛種のメスの黒猫。今年で17歳。(ブログ内での通称:お嬢)
基本のんびりした性格の寂しがり屋で人の多いところがすき。家族がキッチンで話していると、一緒にキッチンに来て真ん中に座ります。そして、なんでここに集まっているのか不思議そうな顔をしながら、みんなの顔を見上げます。
名前を呼べば、返事をして、こちらに来てくれます。
家族が帰ってきたときは、いそいそと玄関まで迎えに来ます。
こんなまるで犬のようなお嬢ですが、家に来てから一時は全然違いました。
そもそも、お嬢は親戚からのもらい猫でした。その親戚は猫が好きで、一度だけですが繁殖をさせたみたいでした。お嬢は、親戚宅に泊まった祖父母に懐いたのか、ずっと追いかけていたみたいでした。当時、犬を飼っていたのですが、連れて帰ることになったそうです。お嬢と犬が合わなければ、親戚宅に返す約束で連れて帰ってきたそうです。
犬の方は、里親探しのイベントでもらってきた雑種のつ中型犬でした。この子もメスで祖父の立派な忠犬でした。イベント会場には、猫もいたらしく、何よりよく祖父のいうことを聞いていたので、犬のことはあまり心配してなかったようです。
いざ、対面すると、お嬢は犬どころじゃなかったです。知らないところにいきなり連れてこられ、一日のほとんどをものの裏で過ごしているようでした。当時は祖父母の2人暮らしでしたので、教えてもらうまで皆がお嬢に気づきませんでした。
この時のお嬢は家の環境に慣れてもなかなか私たちの前に来てくれませんでした。気が向いた時に来てなで方が下手だったりしたら、離れていく。そんな猫らしい猫でした。
お嬢が9歳の時、お嬢が1番懐いていた祖母が脳梗塞により倒れます。後から医者には、「生きているのが奇跡です」言われるくらいぎりぎりの状況でした。半身麻痺になり、リハビリの末、手がよく動くようになり四つ足の杖をつきながら、ではありますが退院する事ができました。退院までが怒濤の日々で実感はなかったのですが、長い時間がかかったのです。お嬢は祖母を忘れていました。ただ数日共に過ごして、思い出したかのように祖母の近くにいるようになりました。
翌年、祖父が亡くなりなした。多くの人に影響を与えていた人なので、親戚での喪失感は大きなものでした。その約二年後、祖父を追うように、家中の祖父との思い出の場所を巡って犬が亡くなりなした。
祖父が亡くなったのをきっかけに、祖母と同居するようになりました。
それから、徐々にお嬢の生活圏が人間に近くなっていたのです。そして気づいたらお嬢は呼ぶと返事をしてくれるようになりました。
今まで、なんだかんだでお嬢も犬が好きで、いなくなって寂しくなったのかな?
考えていましたが、私たちも犬がいなくなった寂しさをお嬢に向けていたのかもしれません。犬を呼んでいたようにお嬢を呼ぶようになったのでしょう。返事をしてくれてありがとう、お嬢。