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オレンジ作業所

心の病気を抱えながら働き、社会参加できることの願いを込めて

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深い対話に根ざす精神分析の心構え

世界的なベストセラー『愛するということ』『自由からの逃走』で知られる精神分析学者エーリッヒ・フロムはセラピストとして半世紀以上も精神分析を実践していた。『聴くということ』 は、フロムが講演やセミナーで語った内容を、彼の高弟が一冊に編んだもの。聖教新聞より

中略

フロムは”治ればよいのか?”と根源的な問いを投げかけ、次のように言う。「精神分析の主要な価値は、症状を治療することにあるのではありません。パーソナリティにスピリチュアルな変化をもたらすことにこそ、真の価値があるのです」フロムにとって精神分析とは、対話を通じて被分析者を根本から変革する営みであった。深い傾聴を通じて被分析者と「人間としての連帯」をし、「その人の本質を丸ごと、あるがままに見る」ことができなければならない、とする。

 本書は、古無の思想の核が詰まった精神分析学の第一級資料にして、『聞くということ』を試作しぬいた哲学書でもある。さらに、胸襟(きょうきん)を開く対話の要諦を教えてくれる書でもある。

第三文明社 ・2625円