宮部みゆき 『レベル7』
レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。記憶を全て失って目覚めた若い男女の腕に浮かび上がった「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと自分たちが何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけない凶悪な殺人事件へと導いていく。ツイストに 次ぐツイスト、緊迫の四日間。気鋭のミステリー作家が放つ力作長編。
超有名作品、いまさらですけどレビューです。
さすが宮部みゆき!という凝りっぷり。
最初は状況もよくつかめないまま、続きが気になってしまう導入部分。
状況があっちこっち入れ替わって、それぞれの謎のパズルがぴったり合うのを追っていくのが楽しい。
これぞミステリーの醍醐味ですよね~

最初は、疑問だらけ。
レベル7って?記憶喪失?過去の凶悪犯罪事件?
いろいろと謎が多くて、それがどうやって繋がるのか読んでてわくわくします。
所々にちりばめられたヒントは、意外と分かりやすかったかな。
でもそのヒントだけで先の展開は予見できるわけじゃなくて、そこにハマって読み急いでしまう。
最後までダレずに読めて、読後感もスッキリ!
ありがちな「読んだ後気分が沈む」系のミステリーではないです

ゆかりちゃん(10歳の女の子)の存在とか、いいアクセントになってます。
時々ふふっと笑得るような場面もあるから、重く暗いミステリーにはならないのが良い。
社会糾弾系とも違うから、読みながら小難しいことを考えることもないし。
そういう本も悪くないけど、そればっかじゃ疲れてしまうので。
純粋に面白く読める、重たくないミステリー。
内容はしっかり練られているので、高評価も納得!でした

















