祖母
母方の祖母が亡くなりました。
93歳でした。
亡くなる前日、お医者様から「お話があります」と説明があり、心臓に負担がかかっていてもう長くは保たないかもしれないという事でした。
少しでも寿命を延ばす事は出来るけれど、高齢なので延命治療はされますか?と。
5年前に脳梗塞で倒れ、一命は取り留めましたが、半身付随・言語障害になっていた祖母。
その事もあり、母方の姉弟は相談をし、ほんの少し生き長らえても辛いだけかもしれない、93歳でもう大往生だろうと、延命治療はしないという結論になりました。
四人姉弟全員の意見だったそうです。
でも、こんなにすぐその時が来るなんて…。
母も、連絡がきて慌てて駆けつけましたが、最期には間に合わずショックを受けているようでした。
私は5年前、脳梗塞で祖母が倒れた時、半身付随・言語障害で表情のない祖母になんて言葉を掛けていいのか分からずに、その後のお見舞いもロクに行けていませんでした。
思い出すのは、笑顔のおばあちゃんばかり。
リハビリで言語障害もマシになり、笑顔だって戻っていたかもしれないのに。
その事が悔やまれます。
おばあちゃんはいつも優しかったのに、私は婆ちゃん孝行できなくてごめんね。
久々に親戚にも会いました。
母は三姉妹と末っ子長男の四姉弟、そして父も同じく三姉妹と末っ子長男の四姉弟、更にその二人から生まれた私達姉弟も偶然にも同じ三姉妹と末っ子長男の四姉弟。
(結構、否、かなりすごいでしょ?)
そんな話題で盛り上がったり、
ウチの末っ子長男が、子供の頃はジャニーズにも入れるんじゃないかって程、評判の可愛い子供だったのに、今では年の離れた従兄弟の兄ちゃんよりもオッサンぽく見えるって話で盛り上がったり、
(従兄弟が37歳で弟が27歳の10歳差!)
棺に入れた着物は婆ちゃんよく着てたよね、覚えてるねって従姉妹の姉ちゃんと話したり。
悲しいと思うばかりじゃなく、生前の事を楽しくお喋り出来たのも、祖母は喜んでくれているでしょうか。
でも、沢山の子供や孫、更に曾孫にまで見送られて、祖母は幸せだったと思います。
おばあちゃん、93歳という長い人生、お疲れ様でした。
天国でおじいちゃんと一緒に仲良く私達を見守っていてね。