ずっと変わらない
雪の中、頭を打って出来たたんこぶ
氷を袋に入れて渡されて
それがどれほどの愛だったか
今になって知る
バスの中から手を振ると
ずっとふりかえしてくれて
それが当たり前だと思ってた
私はいつになってもわがままで
いつになっても幼稚で
感情的で
雪の中
運ぶのが辛いとキャリーケースを
引きずった
そんなときも
やっぱり怒ってて
頼り頼られる関係が崩れた
あなたが言った一言を
私は聞き流すかのように聞いてて
重いのに軽い
おかしな感覚だった
それから私はずっと寝込んで
なにも考えれなかった
白紙の日々が始まった
そんな日々でも
やっぱり私は自分を諦めきれなくて
就活を頑張った
自棄になってた
沢山の企業を受けた
病気でおかしくなった身体でも
立ち上がって頑張った
時々部屋にこもって泣いていた
こんなはずじゃないんだと
親には暴言を吐き
困らせることばかりした
掴みあったり蹴ったり
母にばかり抵抗していた
ある日父がこっそり言っていた
『おかしいんじゃないか』
悲しかった
辛かった
一番信頼してる人にすら
放っておかれた
わたしはきちがいなんだって
思いながら暮らすようになった
なんだかいつの間にか
一人になってた
実家を出て
また東京に戻って
居場所を探してた
辛くなるときはいつも
自分を責めていた
寝れなくて
私は普通じゃないんだと
誰かにわかってほしかった
病院めぐりをして
気付けば薬の量はどんどん増えてた
楽しみがないから食べた
食べたら太る
当たり前なのに繰り返した
醜くなって
いつしか写真を撮ることも嫌いになってた
まだ、雪の中にいる
頭をぶつけて
待っていてくれる人はもういない
膝をさすってくれる人も
担いでくれる人も
私のために怒ってくれる人も
喜んでくれる人もいない
『美化しすぎなんだよ』
そう言われたような気がした。