午前4時に僕は考え事をしている。いつかの自分が見たらくだらないかもしれないが、久しぶり彼女に会ったいまの僕にはここに記して心を整理する必要があるように感じる。


恐らく何があっても一生忘れない人。




中学2年生に初めて同じクラスになり、その時に僕は彼女に一目惚れをした。積極的にアプローチをしてそこから仲良くなっていき、クラスの中でも噂になるくらいまでになった。

その後、中3でも同じクラスとなり、夏の体育祭で僕は応援団員 、彼女は衣服係で応援団の服を作ってくれた。そこでさらに距離が縮まり、その二ヶ月後彼女から告白されて付き合う事になった。僕の初めての手を繋いでデートやハグやキスは公園や学校で経験した。その時下心はあったのだろうが、本気で好きだとそうも思えなくなるのも知った。

色んな場所に行って、楽しんで、幸せな時だった。


ただ僕には大きく抱えた問題があった。

自分に自信がなかった。

やり始めたことを完遂させたことはほとんどないし、勉強は好きじゃないし、何かと自己肯定感は低かった。

そのせいで嫉妬したり、束縛してしまったりして、相手を疲れさせ、自分も辛くなる負の状態を作っていた。

一方、彼女はどこかに自信があって芯がある人で嘘を言わない、誠実であり、しかも容姿が綺麗な人だった。彼女は多才で、勉強もピアノもバイオリンもダンスもなんでも出来た。多分彼女なら目標さえ立てればなんでも出来るだろう。

しかし、彼女は与えられたことを一人で出来るという自信があったためか、出来ない人の気持ちが分からないという人でもあった。性格はサッパリとしていて、話していても同感してくれる事があまりなく、悩み事を話しても「あっそう」くらいで勝手に心が痛くなることも多々あった。



僕は受験勉強に相当苦労して(なんとか第1志望には行けたが)入ったのだが、彼女の話を聞くと、色んな習い事をしながらもっと上の学校に合格してたり、彼女はとても努力家で才能のある人なのだが、エピソードを聞く度に自分と比較して悲しくなり、いつの頃か彼女と話すだけで喉の奥がツンとなった。

僕は彼女と意識せずとも比べてしまったり、素っ気ない態度を取られて不安になったりと、だんだん自分が惨めに、そして不安定になっていった。それに加えて僕のくだらないプライドが入り混じり、見栄をはろうとしたり、彼女に嫉妬をさせて自分が優位に立とうとしたり。そしてお互いに疲れて病んでいった。


その日々の積み重なりで、2人とも耐えられなくなっていった。別れたのはおよそ1年後。付き合っていた最後の1ヶ月間はLINEを送っても未読の時間が長かったり、既読スルーされたりと、かなり精神的に来ていた。それに耐えられなくなって1回話し合いの場を作ったら、
「今の関係は重いから友達に戻りたい」

そして、その日に別れることになった。

その時の短い会話を未だに忘れられない。

僕「僕は冬休みの間〇〇が何してるか気になって連絡してたけど、〇〇は僕のことを1度も考えたりしなかった?」

彼女「全然??むしろ別のことに集中してて充実してた。」

彼女からの返答に体が鉛のように重くなり、何も考えたくなくなった。

それから女性に対して少し恐怖心を持つようになってしまった。

ショックで別れてから連絡は全く取らなかった。

しかし、別れてから2年後、つまり大学受験が終わってすぐに彼女から連絡が来た。

いつか会えないか と。

あの後僕が全く連絡しなかったことが彼女には想定外だったらしい。

彼女も別れた時に放った言葉であなたを傷つけたことを謝りたかったと。

僕がどうしてるか気になって写真見返しては泣いて寂しかったと。

なんて自分勝手なんだと思ったが、僕は対処も分からず仕方ないさ〜と、思ってもないことをLINEで送った。

付き合ってた時も普段素っ気ないのにこういう一面もあったのでギャップ萌え〜とか思っていたが、実際相手が何考えてるのかが分からなかった。(今でも分からない)

そして、2年も経ちだいぶ自分の中でも落ち着いていたからokの返事を出した。


しかし、会う前日になるとあの時の会話がフラッシュバックして寝付けずに、朝を迎えてしまった。

その日は大型アウトレットでショッピングをした。

彼女は髪を明るい茶色に染めて化粧をしてさらに綺麗になったなぁなんて心の中で思ってた。男とは違い、化粧や服装などでどんどん変わっていく彼女をみると、またもや少しツンとした。(男性ならわかってくれると信じる)

彼女に対して過去の恐怖心があったので、深く入り込まず、ある程度の距離を保って色んな話をした。そこでまた大学受験での強力なエピソードを聞いてしまってまた苦しさを味わった。

帰りに

「今日は楽しかったよ!また会おうね。」

と彼女は言ってくれたが、僕は再びあの時の恐怖がよみがえって、楽しいと言う感情ではなかった。ただ、そんなことは言えるはずなく「楽しかったよ。」と言って別れた。


ちなみに受験結果は彼女は旧帝大に、僕は地方国立に現役で合格した。
それぞれ4月から大学生だ。進路も土地もバラバラだ。

自分が冷静になってから思うことは、素っ気ない性格と知りながらその素っ気なさに耐えれずに自分の感情を押し付けていたことが重いと捉えられていたのだと思う。そしてそれ以外も知らず知らずのうちに押し付けていたのかもしれない。


実際恋愛に夢中になると、そんなことすら考えられなくなって、なんで思った通りに行かないの!?どうして私を見てくれないの!?等メンヘラみたいになってしまう。

これは時間が経ってある程度物事を俯瞰できるようになってから気づいたことだ。

辛い思いもしたが、彼女からされた色んな事はとても大切な経験になったと今では少し心の中で感謝している。

未練がないかと言われたら、そんなことは無い。心から好きだったのだから(それが彼女からしたら重かったのだろう)。しかし振られた。

だからもし彼女が新しい彼氏を作っていたら暫くは気が滅入るし、そんなことも聞きたくもない。

忘れてきたとしても、視覚や聴覚、嗅覚などがふと思い出させる。

彼女の香りは、道端で人とすれ違った時に急に思い出したりする。

彼女は色んな意味を込めて忘れられない人。

色んな経験をして楽しい思い出も苦い思い出も中高で知った。

これが僕の青春である。










18歳の深夜テンションで書いた文はおかしいし、何が言いたいか分からないだろうし、ところどころキモいところもあるだろう。


ただ、今恋愛で上手くいかない人や恋愛にのめり込んで周りが見えにくくなっている人にも自分の経験を伝えることが出来る。

適度に趣味を持って好きを分散させた方がいい。

彼氏、彼女といってもあくまでは他人であると前提に、プライベートを知るというのも大切だが、逐一相手の状態を確認するような連絡を取るようじゃ相手は引いていく。

それは相手がもしかしたら浮気してるのでは…?と思っている証拠。自分に自信が無い。相手を信じれないのダブルパンチ。
ほんとに距離感が難しい…

自分も実際、相手が容姿端麗でどこかで浮気してるんじゃ...なんて思ってたが、ほんとに失礼な話で、後々考えるとそんなこと無かったり。

自分が選んだ人なんだ!自分が浮気をしないように、相手もする訳ないと思っていた方が、心に余裕が出来て束縛なんてしなくなる。そうすることでさらに気持ちに余裕ができる。

今失恋に苦しんでいる人は絶望するのもわかる。僕も世界が灰色だった。

ただ、時間が心を洗い流してくれる。数年経つとその頃の感情も落ち着き、懐かしめるようになるかもしれない。だから、死ぬなんてことは絶対考えないこと。死んだらなんも意味ない。
これは友達の経験談(もちろん今も生きてる)。


おや、気づけば朝だ。






最後に。 もしここまで読んでくれた人がいたのなら本当に感謝しています。
似た境遇を経験した方もいると思います。たまには昔の人を思い出して懐かしむのもいいかもしれませんね笑
あと、文章が上から目線と感じる時があるかもしれませんがそこはお許しを。。。




これは遜色無しのノンフィクションだから誰かにバレるかもしれない(´◦ω◦`):プルプル




by 心の整理をつけたかった18歳