むかーし むかし
ただ生きていた子供は
一人でした

それまでの記憶は
何も無く
ただ 存在だけある

誰とどこに居て
何をしていたのか
何の記憶もありません

ところがある日
事態が急展開をします

工作の授業中
木を小刀で削る作業

危ないから…
と先生から注意事項を
聞いたはずではあるが…

イタッ!

案の定 指3本を切る

流血…

その真っ赤な血の色から
目の前の景色が
カラフルになる

今まで白黒だった世界が
急に輝いて見えた

ああ 自分は生きている
真っ赤な血が通った
人間なのだ

この世に 生まれた
実感をした日

自分は
ここに居る