魔法使いは5つの細長い塔を持っており、
それぞれの塔に魔法の道具がしまってあります。
魔法使いであることは誰にも秘密にしていましたので、願いを叶えたい人々が押し寄せることもなく、世界を自分の思い通りにするために牢屋に閉じ込めて無理難題を押し付けられることもありませんでした。
魔法は、ずっと使わないままでいると魔法使いではなくなってしまうので、魔法使いの気が向いた時だけ、誰かを喜ばせたり、驚かせたりして遊んでいました。
魔法使いはわりと魔法を使うことが好きでしたので、その国には悲しんで死んでしまうような人はいません。
魔法を使うのを面倒だと思ったり、お金儲けの道具にする魔法使いがいる国には笑い声が少なく、悲しんで死んでしまうひともいるのだと、風の便りに聞きました。
魔法を使うのが好きな魔法使いがいる国がもっと増えることを、その国の魔法使いはいつも願っているそうです。
