2016年12月26日

 

この朝、訪問診療の医師に電話を入れ、夫が昨夕ポータブルトイレから立ち上がれなくなったことを話すと朝いちで来てくれた。

 

「おしっこの管を付けた方がいいと思います。」

 

やっぱり。「はい、お願いします。」私は即答した。

 

もう立ち上がることも出来ないとわかっていたので、この返事に迷うことはなかった。

 

夫は医師の呼びかけにはうなずくことは出来たけど、言葉は出てこない様子だった。

 

先生は素早く処置してくれ、おしっこの管が付けられた。

 

 

帰り際玄関先で、私は思い切って聞いてみた。

 

「あと、どれくらいでしょうか?」

 

「うん。もういつどうなってもおかしくない状態ですが、一般的にこの状態だと後4、5日といったところだと思います。」

 

ドキッとしたけれど「そうですか。わかりました…。」と頭を下げた。

 

 

年は越せると思っていたのでちょっとショックだったけど、ボーゼンとしている場合ではないと自分に言い聞かせ、長男、次男にすぐに連絡を入れた。

 

それから義妹、うちの両親にも。

 

そして、夫の古くからの友人。

 

身内以外のこの人には連絡した方が良いのかどうか正直迷った。

 

夫は痩せて衰えた姿を他人に見せたくないと思ってたからだ。

 

でも、後悔しないように本人が闘病中も一番よくやり取りしていたその人だけには伝える事に決め、連絡した。

 

実はこんな事もあるだろうと約1年前の夫の手術時に私から手術が無事終わったらその友人に知らせるという約束を夫と友人の前で取り付け、許可を得て連絡先を教えてもらっていた。

 

のちに、夫のエンディングノートの友人欄にただ1人、その友人の名前が書いてあったのを見て、あの時連絡したのは正解だったと安堵したのだった。

 

 

遠方に住む長男夫婦は職場にすぐ報告してその夜戻って来てくれた。

 

やっぱり心強かった。

 

 

こうして 家族で、しかも自宅で夫の最期を見届けるという悲しい現実に立ち向かわなければならない時がとうとうやってきてしまった。