人格を、磨く
(introduction)
勉強会も、コーチングさんも、鑑定も、人格を
磨いていくのが一番楽しいですよね。
人格を磨くと、人生で楽しいと思えることが
増えます。
ただ、人格は磨く、と決めて磨いていかないと、
簡単に磨かれていくものではないので、人生の
どこかで、「これから磨き抜く」と決めない
限りは、自然に磨かれていくことがありません。
本日は甲子(きのえね)、明日は重陽。
ちょうど本年の下半期の切り替えを迎えますので、
人格の鍛え方について、少し触れます。
理解力の高いかたでも数年、人によっては
何十年も理解と実践が進まない内容ですので、
「現状、わからないことを見つける」
つもりで読むと、一番効率的であると思います。
そして、なぜ実践が進まないのかを、自問自答する
ことが、遠回りに見えて、実践への近道になります。
○実践が進まない理由
十分な素質を持ちながらも実践が進まない理由は、
仕事が忙しすぎるためであることが多いです。
○なぜ仕事が忙しすぎると人格形成が難しくなるのか
仕事を極めることが、人格形成に直結していない
からです。
頭のいい人、努力家である人などは、人格形成の
素養を持っていますが、それらの能力を(とくに
会社の)仕事にばかり使ってしまうと、人としての
必要な能力の形成に偏りが出てきてしまいます。
○多くの人が切り替えられない考え方
先進国(現代日本も含む)の仕事は、物事の客観視
が重要視されています。目標設定、そしてゴールが
明確です。
明確であることで、はじめて経営が成り立ちます。
結果、明確である範囲内で仕事をしていくことに
なります。
○仕事のご褒美(報酬、リターン、給料、など)
仕事の範囲が明確でないと、給料も(結果的に
ボーナスも)決まりません。
仕事ができる人は、目標設定が明確です。
ですが、毎日、明確である範囲で仕事をどんどん
こなしていくので、仕事とは一見関係ないように
見えることへの努力は、自然、後回しになって
いってしまいます。
人生において、仕事の範囲は限定的です。
したがって、仕事の範囲とその報酬については、
客観的に理解して、仕事を進めていくことが肝要に
なります。
極論すれば、仕事においては、やるべきことを
やっていれば、それでいいわけです。
(それを期待されているし、またそれを成果と
見なします。さらに安心なことに、さまざまな
法整備まで進んでいます)
○客観視を極めた結果
仕事を極めるためには、物事を客観視する必要が
出てきます。お客さんの視点なので、自分とは
異なる、他人事の視点が必要になる、といいかえても
いいでしょう。
自分の仕事、と思っていても、それは会社の
仕事です。
よく理解をした上で極める必要があります。
通常、仕事は極めれば極めるほど、妥協が許され
なくなります。
そういうものです。
妥協には主観の要素が多分に含まれます。
客観を極める世界では、できるだけこの
(仕事上での)主観的要素を排除して
いかなければなりません。
○主観を排除
仕事上は、主観を排除します。
客観視の精度と効率を高める上で、IT化
(自動化、リモートワーク化など)は、
とても有効です。
しかし、人として重要な資質である、それぞれの
主体性に基づいた主観的な考えかたは、会社の
ゴールがそれらの客観化にあるので、方向性が
かなり限定的なものになりがちです。
結果、仕事人間は、客観的な考えかたに長けている
がゆえに、何事も、極力主観を除いた客観的思考で
物事を考えがちです。
これが度を越すと、仕事のことばかりを考え、
自分の人格形成についてはつい後回しにしてしまう
ような人が続出してしまうのです。
以上は、経営者であれば理解のしやすいところ
であると思います。
○人格を、磨く
人格形成に重点を置き、仕事に向き合うのが
ベストですが(仕事は人生の一部です)、多くの
人が、自分の担当する仕事が軌道に乗ってから
(仕事のスキルが身に付いてから)人格形成を
考え始める、という道を辿ります。
それ自体は、自然なながれです。
注意すべきは、仕事が軌道に乗る頃には、自身の
人格形成も客観的な思考のもとに取り組みがちに
なる、というところです。
客観的な考えかたに、自信がついてくるからです。
「それは仕方がないことではないか」
そう思うようになってきたら、仕事の影響を
多大に受け始めてきているかもしれません。
仕事の影響をメモに書き出すことは、有効です。
(仕事の延長でできます。自己の客観視です)
ただ、その仕事の影響のもとで、自身の
人格形成を考えることが、どの程度有効で
あるのか、という視点も大切です。
「このままではいけない」
に終始してしまっていないか、ということです。
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