Orange days 16.


「Season Boy List.」

なんてもういらないよ、

永遠なんて信じないけど

今だけの楽しみだっていいけど

出来れば笑ってたいけど

SBLにはなりたくないのが本音。


Orange days 16. Orange days 16.


PARCOの前にあった

クリスマスツリー。


めっちゃ綺麗でした。

来年もここで見たいな。




Orange days 16. Orange days 16.


たくさんもらったもの、

すべて大切なたからものだよ。


―ありがとう。




Orange days 16. Orange days 16.


「おそろのもの」が増えてくよ、


の時間も増えていって

そのうち大きくなっていく。


きのう、真と一緒に光のページェント見に行った。

目的として見に行くのは生まれて初めてだった。


イルミネーション綺麗でね、うんよかった。


真の小さな気遣いがうれしかった。

ひとつひとつの言葉もうれしかった。


「寒くない?」「ごめんね」「楽しかった」「ありがとう」


真にねボタン指摘したら、普通にくれました。

ボタンとかあげるの嫌な人なのかと思ってたんだけど、

「ほしい?」って聞かれて。

うん、やっぱり真は心広いわ。改めて思った。


「よし、しょうり撮ってやっから」って笑って言ってくれるのも、

「綺麗だね~」って楽しんでくれるのも全部、よかった。


「また今度来ような」って約束してくれたのも。

「しょうり、手!」って差し出してくれた左手も。


「改札まで送るよ」って気遣いも。

まあこれは断って普通にひとりで帰ったけど(笑)


今思うと、友達の前で離さなかった手は良かったのかな?

離すとチャラ男って思われるからかな(笑)あ、それかも。


あ、そうそう。イルミネーションに夢中で前見てなくって、

真が腕引っ張ってくんなかったらしょうり多々轢かれてたな。

チャリはかなり危険度MAXだったね。あれはびっくりした。

夢中になると周り見えなくなるタイプっす。

あ、だから浮気とかも出来ないタイプ!とアピってみる(笑)


しょうりのケータイのカメラがあんまよくなくってさ、

しょうりが「撮って」って言ったやつも拒むことなく撮ってくれた。

んで、後から送ってくれたんだ。やさしいよね。

だって、嫌な顔ひとつしなくて「はいよ~」ってあれよかった。

Orange days 16.


メールがきました。

待っても待っても来ないから忘れようとしてた頃、きました。

正直、うれしかった。安心したというか・・なんかね。


なおちゃん、ありがとう。これからもよろしくね。

どんな形でもいいから、あなたとつながっていたいんです。


メールひとつでうれしくなるって、単純なんだな私。


Orange days 16.

真と初めて会った日に公園で書いたの。

私と真の始まりはここからだった。

同じ学校の友達…という響きが嬉しかった。

真は178センチの長身ボーイ。

色白で細くて、大きい瞳をしてた。

ちょっと赤みがかった暗い髪。

B型だけど、自己中要素は彼にはない。

優しくて、男らしさ見せてくれる。

私より器用で、人付き合いもうまくて、

私にないものたくさん持ってる。

この学校で初めてできた友達は皐だった。

でも、皐はあんまり学校に来なくなって…

私はいつもひとりだった。当たり前のように。

それからひとりでいることに疑問も抱かなくなり秋がきた。

9月19日、学校でボーリングに行った。

そこで奈々さんと出会った。

奈々さんは美人で優しくて面白くて…いい人だった。

奈々さんに誘われて、よっちとたくや先輩とカラオケに。

その時奈々さんから知らされたよっちからの好意。

正直、びっくりして何度も疑ったけど…

9月22日、朝まで電話して、午前6時、

16歳の私と、17歳のよっちは付き合った。

2つ年上のよっちは不器用で私そっくりだった。

よっちの記憶はもう何ひとつ残っていない。

ただそれだけ、出会いのそれだけは覚えてる。

でも何を喋ったのかそれさえも忘れてる…

だって遠い日のことだもん。

幼かった私の不器用にも始まった交際だった。

学校生活はそれでもそんなに変わらなかった。

ひとつあるとすれば、学校終わりからだ。

学校が終ると必ずよっちと一緒に出ていた。

いい時もあれば、いやな時だって正直あった過去の話。


だけど、それも長くは続かなかった。

私は自由でいたかったから。恋愛より自由を選んだ。


そしてまたひとりになった。

でも自由な分、ひとりが楽しくて仕方なかった。

孤独を楽しんでいた自分も好きだった。


恋愛に疲れた私を癒すのは自由な時間だった。


1月、10月に出会ったヒナやさとみと縁が切れた。

一気に何もかもが壊れた気がした。

それでも私は学校に通い続けた。負けたくなかった。

今度は、孤独と戦うようになっていった…


2月の終わり、さとみとの仲も戻っていった。


それでも季節の変わり目の3月、

予定していた通り、皐もさとみもこの学校を去っていった。

ヒナはあれからずっと不登校のまま、そして

奈々さんや宇野沢くんやたくや先輩が無事卒業し、

3月2日から始まった新たな「恋愛」抱いて

なんだか複雑な気持ちが交差しながら新学期が始まった。


私はひとりのまま、学校生活2年目を迎えていった。


何もない学校生活の中でも、勉強に励んでいった。

ひとりだからこそできること、自由を楽しもうと思った。

何にも気をとられることなく、ひとりきりでやっていこうと。


学校生活より疲れるのは恋愛だった。

想われる度壊れていく、私の心も身体もすべて…

何が不満なのかさえ分からなかったけれど

我慢の限界がきて別れを告げても断られ、

私は精神的、肉体的な苦痛から通院を繰り返し

ついには入院をした。退院してやっと認めてくれたのか

私はやっと恋愛の苦しみから解放されたんだ。


「恋愛」は私にとって幸せの意味も教えてくれなかった。

「恋愛」は私にとって不幸の始まりだと改めて分かった。


2番目の男がついた嘘は、人の情を掴む酷い嘘だった。

私の事情を知りながらあんな嘘をつくなんて許せなかった。


私は二度と「彼氏」なんか信じない。

二度と、「恋愛」なんて薄っぺらい感情信じない。

私にとって必要のないものだとよく分かったから。


「愛」なんてない。どこにも存在しないんだ…。


それから、その苦痛から半年が過ぎ、真と出会った。

学校で唯一、私が気楽に話せる人。

これからもっともっと仲良くなっていくはず。

真、これからもよろしくね。