伊藤さんの家庭の事情 -2ページ目

最愛


夢ならばいいのに・・・






10月16日、母ハルエが この世を去りました。
その日のうちに通夜、次の日には葬儀、母は小さな骨壺の中に。

案外、私は冷静。
一緒に住んでなかったからかな、実感がないのかも。


ここんとこ体調が良くなくて
8月にうちに遊びに来てくれた時も、しんどそうだった。
「無理せんでも、元気な時に来たらいいのに」と言うと
「いやぁ、なんかこれが最後な気がして」なんて冗談っぽく言って笑っていたのに・・・
冗談じゃなかった。

それからドンドン衰弱して行って、寝たきり状態。
ある日、あまりにも辛くて救急車を呼んでまで病院行ったのに
軽く検査して帰されたって。

大好きなパチンコにも行けず、暇でしょっ中 私んとこに電話してきて
父や姉の愚痴言ったり、私が娘の愚痴を言って笑って聞いてくれた。


先週くらいから、「ご飯食べたくないから作る気がしない。アンタが来てくれたらいいのに」
そう言う言葉が多くなった。
たまたま臨時収入があって行ける事になったから連絡すると、喜んでくれた。

金曜の夕方、高速バスに二時間半ほど揺られ、母の待つ大阪へ。
家について母の部屋を覗くと、ベッドに腰掛けて、背中を丸め肩で息をするように
大きく呼吸をしていた。
息がしにくいみたい。

朝からあまり食べてなかったみたいで私の顔を見るなり
「おじや作って~」って。
ご飯と白菜と豚肉を細かく刻んでとろけるまで煮て卵でとじた。
「おいしいよ」ゆっくりゆっくり食べていた。


次の日には、何かオカズを作り置きしようと買い物に出ようとした時
母が「病院行きたい」と。
父におぶられ、車に乗って大腸ガンの手術をしてくれた病院へ。

すぐに主治医が来てくれて、心電図、レントゲン、CT、血液検査。
結果は、大腸ガン再発と、肺と肝臓への転移していた。
でも主治医が言うには、「肺に水がたまってるけど、こんなに息がしにくいはずはないんやけどな~。多分、過呼吸になってるだけやから落ち着いたらしんどいのも治る。
抗がん剤も通院でやって行けるよ」
それでも母は入院したいと言い、主治医は「まあ、とりあえずしとこか」と軽いノリでOKした。
次の日は、もう私は岡山に帰らないといけないし、友達にも会いたかったから面会時間にすぐ母の元へと行った。
母が居なくなってからの父の面白話をすると、大笑いしてくれた。
私が見た最後の笑顔・・・


15日、大阪から帰った次の日はオットの誕生日。
娘に学校帰りにプレゼントを頼んでいた。
中間テスト期間だから帰りも早く、3時には終わるから店に着くであろう時間に携帯にかけてみたけど、ずっと話し中。
まさか忘れてるのかな?と何度もかけた。
あ!もしかして母と電話してるのかも。と母の携帯にかけた。
病院だし出れないかなっと思ってすぐに切った。(バカ娘は友達と話してたらしい)
それから1時間くらいたってから母から電話がかかって来た。
「どうしたー?」息苦しそうで弱々しい声。
「ノカにかけたけど繋がれへんから、オカンかと思って。ゴメンな」
「そうかー」
「うん、それだけ。しんどいのにゴメン」
そう言って電話を切った。
16時43分、これが最後の会話。


ささやかなオットの誕生日祝いも終わり、家事やワンコの散歩も済み
あとはお風呂に入って寝ようかなと思いながらも、ダラダラとテレビを見ていたら
私の携帯が鳴った。すぐ時計を見ると日付けは変わってて、1時。
かけて来たのは姉。
嫌な予感しかしない。
「オカンの容態が急変したって!」
やっぱり・・・

どうしていいのか解らず、ウロウロ家中を歩き回った。
オットが「行く準備しろ。今から行くで」と言ってくれた。
オロオロとしながらも荷物をまとめてたら、また携帯が鳴った。
今度は父から。
「母さん、死んだ・・・」
何て言ったのか言って無いのか解らないけど、電話を切って実家に向かった。

母の部屋に入ると、まるで普通に寝ているような母がいた。
とても綺麗な顔だった。

その後、来てくれた親戚達もそう言ってくれて
きっと、苦しまずにいったと思うよとも言ってくれた。
本当にそうならば嬉しい。



お通夜や葬儀の後、父が周りに病院への不信感云々の話をしてたけど、私はそれは胸の奥にしまう事にした。
そんな事言っても母は帰らないし・・・
何より母は、そんなゴタゴタ嫌いやしね。




母にとって、この66年間はどんな人生だったろう。
私達と家族で幸せだったかな。

私は、母の子供として産まれて良かった。
どんな時でも、ちゃんと愛してくれたから。



母との思い出と一緒に私は生きて行く。



これから先、私は母よりもずっと長生きしてやろうと思う。
いつか、母の元へ行った時「よく頑張ったなぁ」って褒めてもらえるような人生を送ろう。




















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最近の母

あれから散々ごねた結果
8月頭に実家へ帰れることが決定しまひた。゚(ノ□`。)゚。。

ありがとーオットぉぉぉ

さて、しおちゃんとおしゃべりする時間あるかな?╰(*´︶`*)╯♡



実家に帰りたいのもわけあってですなぁ。
やっぱり死にかけの両親が心配なのですよ。
母は大腸ガンに心筋梗塞に糖尿病にって、どんだけやねんって言いたくなるくらいやし

父はリウマチに苦しんでるし、激太りした姿が『ガキデカ』そっくりらしくて
それも見たいしで

ホームシック全開で苦しんでたけど、このたび帰省許可が出てから
憑き物が取れたかのようスッキリサッパリ御機嫌じゅんちゃんでありまして(°▽°)


最近、よく母親と電話してるんやけど
3年後、10年目の私らの結婚記念日に旅行に行きたいので
うちに泊まりに来て
娘とワンコの面倒をみて欲しいと話してみたら
「イイよー。あんたら新婚旅行もしてないもんな。行っといで~」と
快諾してくれた。 (ワンコ達の世話は娘が出来るけど、娘自身が何するか心配やから)



その次の電話の時、テレビでやってた温泉地が良かったから
両親と行きたいと話してみた。

母「いいな!いつにする?」
私「せやなぁ。お金貯めたいから来年か再来年かな」
母「その頃には私死んでるかもしれんから今年の秋にしよ!」
私「えーーーーっ!?Σ(○口○)」


アンタ…
来年で死んでるんやったら、3年後の記念日旅行、アカンやん( ̄▽ ̄;)

ホンマ、ボケたのか。


姉に言ったら、
「楽しみでしょーがなくて、早く行きたいから言うたんやろ」って。

そうかもしれんけど、記念日旅行のこと忘れてそうで怖い(笑)


ハルエ、恐ろしい子っ(((( ;゚д゚)))ガクブル













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なめくじ♪くじくじ♪

姉がホームセンターの害虫コーナーで流れてたのを観て
そのあまりの悲しさと切なさと心強さに惹かれた歌っ

その名も『なめくじ哀歌』(°▽°)



http://www.youtube.com/watch?v=YG_KiMXsrto&feature=youtube_gdata_player


にゅるん♪

私もお気に入り~


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