観賞日 2019年1月14日(月) 9:00
109シネマズ川崎 シアター5 30/100席

期待度★★★
物語 ★★★
演出 ★★★
配役 ★★★
満足度★★
監督:二宮健
主演:門脇麦、成田凌、吉田志織





公式ページ
あらすじ(公式ページより)
その日、東京湾バラバラ殺人事件の被害者の身元が判明した。
千脇良子・20歳・看護学校生。ミキはそれが、自分の知っている“チワワちゃん”のことだとは思わなかった。


ミキがいつものミュージックバーで、仲間のヨシダ、カツオ、ナガイ、ユミらと飲んでいる時、ヨシダの新しいカノジョとして“チワワ”が現れた。
以前、ヨシダのことが好きだったミキは、フクザツな気持ちで二人を見ていた。
その時、バーテンダーのシマから、VIP席にいる男たちのバッグの中に、政治家に届ける600万円が入っていると教えられる。皆がザワつくなか、意を決したチワワが、あっという間にバッグを奪って、走り出した!


翌朝、昨夜の男たちが贈賄罪の疑いで逮捕されたとニュースで報じられていた。
宙に浮いた大金をめでたく頂いて、バカンスに繰り出すミキたち。
毎晩が豪華なパーティと、最高のお祭り騒ぎ。だが、600万円をたった3日で使い切り、皆は日常に戻っていった。
そんななか、チワワだけが“パーティ”を続けていた。
インスタがきっかけとなり人気モデルとなったチワワは、サカタという有名カメラマンと付き合い始めていた。
やがてチワワとミキたちは住む世界も違い始めていった。


チワワを偲ぶために、仲間たちが久しぶりに集まったが、誰も最近のチワワを知らなかった。
そんな中、ファッション雑誌のライターのユーコから、チワワの追悼記事の取材を受けるミキ。
もっと話を聞かせてほしいと頼まれたミキは、仲間たちにあらためてチワワとの思い出を聞きに行く。
しかし、ミキを待ち受けていたのは、それぞれの記憶の中の全く違うチワワだった──。
感想(ネタばれあり)
前半と後半とで別の展開。
前半は表に出ない金を盗み出し、それをつかって自由気ままな時間を過ごす若者たち。
下衆で下品な流れで、うーんこれは時間を無駄にしたかな、思いました。
但し、「ヘルタースケルター」を彷彿させる強烈な色使いと圧倒的な音楽の力で、映画でしか観ることができない世界は好き嫌いはあるかもしれませんが圧巻です。

後半は殺されたチワワちゃん(吉田志織さん)が何者だったかをミキ(門脇麦さん)が追いかけていく展開。
この手のテーマはよくあり、内容的に特に面白くはありませんでした。
それでも成田凌さん、村上虹郎さんらの演技は短い出演時間の中で、インパクトのあるものでした。

癖が強い映画なので、結構観るときの体調によって評価が変わりそうです。
観賞日 2019年2月1日(金) 19:00
TOHOシネマズ川崎 スクリーン8 80/112席 映画の日

期待度★★★
物語 ★★★★
演出 ★★★★
配役 ★★
満足度★★
監督:橋本光二郎
主演:登坂広臣、中条あやみ



公式ページ

あらすじ(公式ページより)
余命を宣告された美雪の夢は、<約束の地>フィンランドでオーロラを見ること。
そんなある日、ひったくりにあった美雪は、ガラス工芸家を目指す青年・悠輔に助けられる。
半年後に偶然再会した悠輔が、男手ひとつで兄弟を育てていること、そして彼の働く店が危機に陥っていると知った美雪は、「私が出します、100万円。その代わり1 ヶ月、私の恋人になってください」と、期間限定の恋を持ちかける。

美雪が押し切って付き合い始めた2人だったが、初めての待ち合わせ、一緒に食べるお弁当、別れ際のお見送り、おやすみのメール……そのすべてが幸せで、期限付きの恋と知りながら、美雪は自分の居場所がある喜びを感じていた。
そして、初めは乗り気でなかった悠輔も、まっすぐな彼女に次第に惹かれていくが――。
かけがえのない出会いが、美雪に一生分の勇気を与えて、悠輔の人生を鮮やかに彩っていく。

感想(ネタばれあり)
ストーリーはまったくのベタなラブストーリーでどんでん返しや意外性はありません。
それ自体は私にとっては決してマイナス評価になるものでないです。
余命数か月の病なのに赤ワイン飲んでも大丈夫?などといったいろいろ気になることはありますが、それも目をつぶりましょう。
一番の減点はやはり配役かな。
鑑賞理由の半分は中条あやみさん目当てではあったのですが、美雪(中条あやみさん)は幼いころから体が弱いってことなんですけど、それにしても誰ともお付き合いしたことないの?
こんなにかわいいのに…
それからやはり主役おふたりの演技が私には合いませんでした。なんか大げさなんですよね。不自然さがとても気になりました。
同じような題材の「君の膵臓を食べたい」も劇場で観ましたが、こちらは号泣。印象的なのは浜辺美波さんの抑えた演技。
演技ではなく演出の違いなのかもしれませんけど、美雪の感情の起伏の激しさがどうもなじみませんでした。

悠輔(登坂広臣さん)も実直すぎて映画的面白味はちょっと少なかったです。


ある方のレビューを見て思ったのですが、こほ作品は恋愛ものではなくファンタジーだと思って鑑賞すればまた違った評価をしていたと思います。
観賞日 2019年1月25日(金) 18:45
ムービル ムービル 50/269席 レディースデー



期待度★★★
物語 ★★★★★

演出 ★★★★
配役 ★★★★★
満足度★★★★
監督:カビール・カーン




公式ページ

あらすじ(公式ページより)
パキスタンの小さな村に住む女の子シャヒーダー。
幼い頃から声が出せない彼女を心配したお母さんと一緒に、インドのイスラム寺院に願掛けに行くが、帰り道で一人インドに取り残されてしまう。
そんなシャヒーダーが出会ったのは、ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者のパワンだった。

これも、ハヌマーンの思し召しと、母親とはぐれたシャヒーダーを預かることにしたパワンだったが、ある日、彼女がパキスタンのイスラム教徒と分かって驚愕する。
歴史、宗教、経済など様々な面で激しく対立するインドとパキスタン。
それでもパスポートもビザもなしに、国境を越えてシャヒーダーを家に送り届けることを決意したパワン。

国境では警備隊に捕まり、パキスタン国内ではスパイに間違われて警察に追われる波乱万丈の二人旅が始まった。
果たしてパワンは無事にシャヒーダーを母親の元へ送り届けることができるのか?
そこには、思いもよらなかった奇跡が待っていた…
感想(ネタばれあり)
映画ならでは寓話ですねぇ。

インドとパキスタンとの抗争自体は知っていますが、その詳細や両国の文化についてはほぼ知りません。

こんな状況で見知らぬ子供を敵対国に送り届けるなんてありえない。
でもそれを無欲に実行するパワンにはスクリーン越しに涙してしまいます。
その行いに対してパキスタンの人々も静かに称賛します。
ラスト間際で国境近くに集まる人々。アナログな画なんですけどじんわりとしみこみます。

全体構成は前半のインド編はカラフルで音楽に満たされています。いわゆるインド映画で、いつもこの踊りがなければ30分は短縮できるのにと思ってますが、まぁ欠くわけにはいかないことも分かっています。
パワンの生い立ちを追いかけるシーンも既視感が…

後半はシャヒーダーとのロードムービーで、ここからが本番。シャヒーダーはほんとに笑顔のかわいい女の子。様々な表情をしますが、どれもキュートです。
宗教や文化が全く異なる人々と関わりながら、支えられているパワンとシャヒーダー。
人の優しさがしみわたります。

繰り返しになりますが、上映時間は長いです。それでも一切飽きない名作です。
インド映画が苦手の方も心を休めたいのであれば、ぜひともご覧になることをお勧めします。