私のフランスアンティークの陶器たちとの出会いは、この温かい佇まいの壺から始まりました。

この壺は「コンフィ・ポット」と呼びます。
フランスで冷蔵庫がまだなかった時代、
うさぎや鴨などのお肉を油で煮込み、「コンフィ」と呼ばれる保存食にしたものを保存するための容器として使われていました。
この壺を初めて手にした時、確かに、
遠い昔から受け継がれてきた
温かなぬくもりを感じました。
その時の感触は、今でも鮮明に覚えています。
後で知ったことですが、
このコンフィポットは、娘がお嫁入りする際に、
刺繍入りのリネンとともに、母から贈られる嫁入り道具の一つだったそうです。
きっと、「娘が新しい土地で食べ物に困らないように」「新しい家庭でうまくやっていけますように」という、
深く温かい願いが込められていたのでしょう。
母となった今、その親心は痛いほどよく理解できます。
このような、器に込められたストーリーを知ってから、私はますますフランスアンティークの陶器を好きになりました。
このコンフィポットは、現代の私たちの暮らしにもそっと寄り添ってくれます。
例えば、シンプルな花瓶として使うと、お部屋がたちまちフレンチカントリーのアンティークな雰囲気に。
南仏の黄釉の壺と同様に、分厚い洋書や写真集にも登場するほど人気があり、その人気ゆえに値段も高騰し、今ではなかなか手に入れることが難しい希少な存在となっています。
もし、この壺が気になる方はお気軽にメッセージをお寄せください。