かなり久々の投稿になります
大学1年の頃に投稿したまま、すっかりブログの存在を忘れてた・・・
今ではもう高学年となりました
無事留年することなく進級して、student doctorの認証も得ました!
student doctorとは医療系学生の方は聞いたことがある言葉だと思いますが、簡単に言うと「飼い主様の許可を得た上で、先生の監督の下、動物に対し侵襲性の少ない医療行為を行うことができる許可証」のことです。
侵襲性の少ない医療行為とは、比較的動物に負担をかけない行為、つまり経口投与、皮下投与、筋肉内投与、静脈内投与、採血などです。
とはいってもまだ獣医学の知識が少しある一般人・・
ものすごく緊張するし、うまくやらないと必要ない負担をかけてしまうというプレッシャーもあります。
本当は一発で成功してすぐに終わらせるのが理想なんだけどね、現実はなかなかうまくいかない・・
特に静注や採血は正しく血管に注射針を刺さないといけないので難しい。
しかも動物の種類によって難易度は変わります。
牛や馬の静注や採血は外頸静脈という首の横を走る太い静脈に刺します。
小動物と違って血管がすごく太いので刺しやすいは刺しやすいのですが、例えば静注の場合、血管内に投与しないといけないので、一度外頸静脈に針を刺したら
軽く内筒を引いてシリンジに血液が返ってくるか確かめないといけないんです!!
(*特に薬液によっては血管外に漏れると大変なことになってしまうものもある)
さらに大動物の場合20 mlほどの大きいシリンジを使うことが多いので
手が小さい方だと針先を動かさずに一度内筒を引いてそれから内筒を押さないといけないので非常にやりにくいと思います。
しかもこれを片手でやらないといけない・・!!
なぜならもう片方の手は駆血をするからです・・!!
駆血は皆さんご存知ですか?
採血の時に巻くゴムの紐のことです。あれをすると静脈の流れが遮断され、血管が怒張し、針が刺しやすくなります。
人間の場合は言葉が通じる&腕を使うので駆血帯(ゴム紐)を使うことができますが、牛や馬の場合は首の血管を使うので駆血帯を使うと息ができません。
また、言葉も通じないので仮に駆血帯が巻けたとしても、巻く時間がストレスになるのできっと無理でしょうo(>_<)o
ちなみに小動物では採血者ではなく保定者が駆血するので駆血帯は使いません。
はあ・・なんだかすごく長文になってしまった・・・
牛馬の静注の大変さがわかっていただけましたかね??(笑)
こんな長文で語ったにも関わらず毎回一発でできるわけでないのでできるだけ早くいい意味で肩の力を抜いて、毎回成功できるようになればなと思ってます。
それでは今回はこの辺で
季節の変わり目なので、体調に気をつけてみなさまお過ごしください!