GRANDBLUE FANTASY SIDE STORY EPISODE 3 | まもちゃんのブログ

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俺は2020年東京に住むゲーム好きの男性だった。ある日、念願のグラブル というゲームの最終コンテンツ、アルバハHL単独ソロでの討伐に挑戦する。討伐は無事成功したのだが、その後、突然意識を無くした。

気がつくと、そこは中世の様な世界だった。だが、モンスターは出るは、太陽は2つあるは、明らかに異世界だった。

困っていた俺を助けてくれたのは、3人の冒険者だった。俺は彼らからの情報により、ここは昔の懐ゲー、ファイナルファンタジーの初期の頃の世界と気が付いた。

理由は解らないが、とても困った。帰る方法も解らない。そしてそれ以外にも問題があった。俺の外観は女の子だった。例のアルバハHL戦の時にグローリーというジョブで挑んだ。このゲームは主人公の性別を自由に変えられる。俺は女性版主人公ジータでプレイしていた。そして、この世界での俺の外観は女の子である主人公ジータそのものだった。

 

色々問題はあったが、俺にはグラブル のジョブのアビリティや召喚石、などが使える事がわかった。その為、最初に出会った、3人の冒険者のパーティの召喚士として迎えられる事になった。

 

朝、4人で食事を取っているのだが、やはり皆、ジータのウォーロックの衣装に目が行く様だ。派手だからな。

 

「ジータちゃん。服、良く似合っているよ。」

 

アベルが褒めてくれた。若干、まじで狙われている様な気がするのは気のせいだろうか

 

しかし、俺の衣装が気になるのは仲間の3人だけでは無かった。途中であった男性は皆、俺を結構見る。正直、恥ずかしい。

 

最初は何故か解らなかった。しかし、男の頃の自分を思い出して、解った。可愛い娘が綺麗な衣装を身につけていたら、そりゃ見るよな。自分も昔、何も考えずにそうしていた。

 

「女の娘って結構大変なんだ。」

 

「何言ってるの?ジータちゃん?」

 

「いや、気にしないでカイン」

 

つい、心の声が出てしまった。

 

「それで、今日は俺たちは何をするの?」

 

俺は確認しようと聞いた。冒険者なんだから、当然、一日の糧を稼ぐ必要がある。俺も今日から冒険者だ。

 

「今日は街の周辺のモンスター狩りだよ。まずは、パーティの熟練度をあげないと。ジータちゃんが入ったから、強化はできたけど、実戦での連携とか実際に戦わないとね。」

 

リーダーのアベルが説明してくれる

 

「それと昨日面白い情報をもらったんだ。ギルドの人達に聞いたら、最近見かけないモンスターが出ているそうなんだ。あまり強いモンスターでは無いけど、見た事が無いモンスターだそうだ。」

 

「このカズス大陸ではもう100年以上新しいモンスターは確認されていないそうだ。」

 

「変だね」

 

「どんなモンスターなんだろう?」

 

「弱いから気にしなくてもいいよというのが皆の見解だったよ」

 

「そっか」

 

朝食を終わると宿屋を後にした

 

途中で他の冒険者から声をかけられる

 

「なんだ、最近の玉ねぎ剣士はカッコだけはいっちょまえだな。」

 

「気にしないでジータちゃん」

 

アベルが声をかけてくれる。優しいアベル。やばい惚れてしまう

 

途中、何度も他の冒険者や色々な人から声をかけられる。ほとんど、俺が話題だ。それに道行く人の目線がかなり俺にくる。恥ずかしい。街をでる頃にはすっかり俺は顔真っ赤になっていた。

 

「ジータちゃん大丈夫?熱でもあるの?」

 

アベルが気が付いて声をかけてくる

 

「嫌、全然大丈夫だから気にしないで」

 

ていうかお願い、街に戻るのは勘弁してください

 

街を出て1時間位経つ、結構な距離を歩いた

 

「そろそろ森に入るからジータちゃんに気をつけてな、皆んな。」

 

「ああ、解っている、パーティの要だからな」

 

「そうで無くても、女の子だからな、男として守らないとな。」

 

「嫌、俺男だから!」

 

「また、ジータちゃんわけわからない事を。。。」

 

そうして森に入ると、モンスターが出た。

 

「行くぞ!」

 

「おー」

 

アベルが剣を抜く、俺も木刀を抜く。

 

「魔法は温存、ゴブリンだ。」

 

「OK」

 

「ジータは使うよ。使用制限は無いよ。」

 

「そうなのか?それは心強い」

 

白魔術師のカインが杖を構える。黒魔術師のエリクソンが短剣を構える

 

「ブラックヘイズ」

 

「ダウン」

 

「チェイサー」

 

「召喚、トルネードディザスター」

 

俺はアビを次々と唱える、そして召喚石ティアマットマグナを召喚する

 

「今だ、攻撃して!」

 

アベル、カイン、エリクソンが攻撃に入る、俺ももちろん攻撃開始

 

俺の放った剣はゴブリンを容易く捉える

 

「ボコ」

 

やはり、木刀では十分な火力は出ない。しかし、俺とて、剣道2段の腕前。

 

「やー」

 

俺は次々と剣を繰り出す。

 

そして

 

「ぎゃー。」

 

ゴブリンを倒す。

 

「ふー、ふー」

 

倒し終えると、すでに皆んな戦闘終了だった。

 

「ジータちゃん、なかなかの剣技だね。」

 

「アベルより上手いんじゃ無いか?」

 

「嫌、私なんて全然ですよ」

 

思わず、アベルをフォローしてしまった。しかも自分のことを事もあろうに私と言ってしまった

 

「不覚」

 

俺は一人で落ち込んだ。

 

「これはジータちゃんは戦士としていけるな?」

 

「いや、それより、さっきの魔法何だ?攻撃力が増したし、ゴブリンに暗闇の魔法がかかっていたみたいだ」

 

エリクソンが驚いていた

 

「さっきのはブラックヘイズとダウン、チェイサーというアビリティですよ。」

 

「ブラックヘイズは防御力25%downと暗闇、ダウンは20%ダウン、チェイサーは追撃付きですよ。」

 

「すごいね、見た目と同じで魔法使い何だね!」

 

エリクソンが驚いて言っている

 

「皆んな解ったか?攻撃力が上がっただけで無く、ゴブリンの防御力が下がったんだ。だから実質的に攻撃力が上がったんだ。それに暗闇、ゴブリンはこちらが見えていない様だった。これが無制限で使えるなんて、すごい」

 

「ジータちゃんは召喚師だけじゃ無いんだね。ジータちゃんのジョブ、不思議だ。」

 

「後、召喚石のティアマットはゴブリンの攻撃力10%downも地味に有力ですよ」

 

こうして今日の最初の敵を容易く蹴散らしてその後20戦以上戦った。

 

「そろそろお終いにしようか?」

 

「そうだな十分に戦貨は得られたな」

 

「いや、そう言っている内に新しいのが来たぞ」

 

森をかき分けて先に進んでいたアベルがモンスターを発見した。

 

「これが未確認のモンスターか?」

 

「なんだと!」

 

「皆前へ行く」

 

「ちょっと置いて行かないで」

 

まじで怖いから置いて家内で、とそう思ったのだけれども、目にしたモンスターを見て、びっくりした。

 

「可愛い!」

 

出てきたのはスライムだった。そうあれだ、ドラクエのスライムだった。

 

「これ倒さないといけないの?」

 

「一応モンスターだからな。。。」

 

「スライム達倒すの可哀想よ。ちょっと様子を見てくる」

 

俺はさっさとスライムに近ずいた。俺は馬鹿だった。スライムとはいえ、一応モンスターな事を忘れていた。

 

いくら見た目が可愛くてもモンスターな事に。。。

 

「可愛い!」

 

俺はスライムと戯れた。スライムはやわやわで気持ち良かった。ぷよぷよ。

 

「きゃきゃ」

 

戯れる俺に皆んなの視線が刺さる。何故にそんなに見てるのかな?

 

アベルは鼻血出してた

 

「アベル鼻血出てるよ!一体どうしたの?」

 

「嫌、ジータちゃん。ちょっと言いいにくいのだけど、隠した方がいいよ。」

 

「何を?」

 

「胸」

 

「は?」

 

俺は意味が解らないが、取り敢えず、自分の胸を見た。

 

「。。。。。」

 

服が溶けてた・・・・胸の先っちょが少し見えてる。

 

「ぎゃー!」

 

「ジータちゃんを助けろ!」

 

3人がスライムをボコボコにする。程なくしてスライムが逃げていく

 

「ちょっと、皆んな、いつから私の服溶けてたの?」

 

「かなり最初の方からかな」

 

「馬鹿、カイン」

 

「へー、最初から堪能してたのね?」

 

「うん。ありがとう。」

 

エリクソンが顔を赤らめ、うなづく

 

「エリクソンも馬鹿!」

 

どうもアベルは気が付いている様だった。俺が少々腹を立てている事と、俺の顔がかなり意地悪い顔になっていることに

 

「召還ジャッジメント」

 

ドーン

 

3人に結構強い召還石魔法を襲う

 

「ぎゃーx3」

 

3人はかなりのダメージを受けた。デバフ入れていないのはせめてもの情けだ。

 

「痛い様。カイン、早く回復魔法」

 

「解ってる、ちょっと待て、俺も結構痛い、先に回復させてくれ」

 

カインがそれぞれに回復魔法をかけるとようやく、皆んなそこそこ復活した

 

「ひどい目にあった」

 

カインが言う

 

「ひどい目にあったのは私の方よ」

 

「いや、だって、真っ先にさっきのモンスターと遊び始めたのはジータちゃんからじゃないかなと思うんだけど。」

 

「服溶けてるんだったら、早く教えてよ。そんな力がある事知らなかったわよ。」

 

「いや、な。そんなに強いモンスタじゃない事は解ってたし、ジータちゃん可愛いかったから、ついな」

 

「本当、ほのぼのと見てたらな」

 

「そう、少しずつ服溶けるだもんな」

 

「かなり時間あった様な気がするけど」

 

「かなり堪能できた。」

 

プチンという音が聞こえた。

 

ボコ、ボコ、ボコ

 

俺は木刀で三人の頭を殴った。

 

「ごめん。」

 

三人共謝ったので、これ位で許してやるか

 

確かに俺は元々男だからな。どうしてこんなに恥ずかしいのかも、腹が立つのかも自分でも良く解らなかった。

 

「ところで、ジータちゃん」

 

「なに?カイン?もう一発殴られたいのかしら?」

 

「いや、そろそろ服直した方がいいんじゃないかな?まだ、見えているよ。」

 

「馬鹿、カイン」

 

アベルが静止するがもう遅い。

 

そう、召還石かました後も俺服直してなかった。

 

「ふふふふふふ。」

 

「ジータちゃん。怖い怖い。許して」

 

「ダメ!ジャッチメント」

 

三人は再びぼろっとなった。

 

「もう回復魔法の回数が無い」

 

カインが嘆く

 

「このまま街へ帰るのよ。乙女を汚した罪は大きいわよ」

 

「ジータちゃん。ずっと自分は男だって言ってのに。」

 

「男でも見られたら恥ずかしいの」

 

ギランとアベルを睨んだ。

 

そして今度は忘れず、ジョブチェンジ。今度は侍になった。

 

その後、三人は観念してボロボロのまま街へ帰った。

 

俺は街で、三人にヒールオールをかけてあげた。

 

「治癒魔法使えるんだ。」

 

「できれば、もっと早くかけて欲しかった。」

 

「痛かったよう。」

 

俺は皆んなに言っておいた

 

「今度エッチな事したら、もっと凄いダメージあげるからね。」

 

「わかりました。すいません。もうしません。」

 

 

街のギルドで今日の戦貨を受け取ると俺たちは宿屋に向かった。

 

宿の食堂で食事をした。

 

「ところで、ジータちゃんは何故あのモンスターを知ってたの?」

 

アベルが切り出した。

 

しまった。俺はちょっと失敗した。どう説明するか。困った。本当の事を話しても理解してくれないだろうな

 

「あれは別世界のモンスターよ」

 

「ジータちゃんの元いた世界の?」

 

「そうと言えば、そうよ。でも少し違うわ。正確には俺の世界の子供のおもちゃの中に出てくるおとぎの世界のモンスターなんだ。だから、俺も初めて実物見た。」

 

「そうなのか?しかし、何故だ?ジータちゃん何か心あたりはある?」

 

「ないわ。俺にもさっぱり解らない。」

 

俺たちは皆んな困った。正直、何かが起きている。それだけは解った。

 

「それにしても、ジータちゃん、本当に男だったの?」

 

「そうよ、前の世界では男だった。でも、この世界にきたら、何故か女の子になってた。

 

だから、俺を変な目でみちゃ駄目よ。」

 

「嫌、それは無理だよ、中身が男だと言われても、信じられないよ。それに見かけは完全に女の子だし。男としては扱えないよ」

 

「そうそう、あんなきれいな胸だし。」

 

「馬鹿、カイン!」

 

どうもカインは本当に馬鹿らしい。

 

ゴン。俺はあらかじめ用意しておいた骨つき肉の骨で一発カインを殴った。

 

「俺を変な目で見るなー」

 

ちょっと涙目になった。とほほ。

 

これから先が思いやられる。それに最近、言葉まで、女の子になってきている。自分でも自分が女の子だという自覚の様なものが芽生えてきている。周りの人たちの影響だと思う。女の子として扱われるの女の子の様に自分でも思えてくる。

 

「このままだと、中身まで、本当の女の子になってしまう」

 

「その方が俺は幸せ」

 

アベルが不注意に喋った。アベルお前もか。というか、やはりガチで狙ってたか。

 

ゴン。

 

俺はアベルも骨つき肉で殴っておいた。

 

そして、エリクソンをみる。ちょっと、エリクソンは怯えていた。

 

俺はにっこり微笑んだ。エリクソンはびびった。エリクソンは頭がいい。察したらしい。

 

ゴン。

 

俺は罪の無いエリクソンを骨つき肉で殴った。エリクソンに罪が無い事は解っていた。だが、俺のストレス解消に強制的に協力してもらった。殴るとスッキリするな。俺はのびた三人をおいて部屋へ帰った。三人はしばらくすれば気がつくだろう。

 

部屋でいつもの様にお風呂に入ってからジャブチェンジ。そして、服を脱いで、いつもの様にベットに裸で入った。

 

「一体、何が起きているのだろう?」

 

ドラクエのスライム。あれがきているという事はおそらく、あれも。。。。

 

スライムについて杞憂するが今日も疲れた。ほどなくして眠りに入った。