ご無沙汰してしまいました。
子供の合宿やら、新居の不具合やらで多忙のRougeです。
今回はステイ先のお話。
ロシア・・・行った事ある人いますか?(殆どいませんよね)
その昔、どこの航空会社も「モスクワ経由」というフライトがありました。
別に、経由しなくたって直行できるのに。
これ、「強制着陸」と言います。
ちょっと立ち寄って、金落として行けって事です。
そうしないと上空を通過出来ないから、日本からヨーロッパに行く事ができません。
ロシア人根性、大したもんです。
そのおかげで、我々はモスクワにステイしていました。
当時、ステイするホテルはこっちで勝手に決められず、
指定されたホテルに「強制宿泊」させられます。
馬鹿デカイだけの、カビ臭いホテル。
レストランもルームサービスも無い。電話はあったけど、多分通じなかった。
お風呂のお湯は出るけど、なんか、臭い。
バスマット・バスタオルは雑巾並み、備え付けのトイレットペーパー使えば
お尻が切れる。
朝、人の気配で目が覚めると、私の部屋を
ハウスキーパーのオバちゃんが掃除してる。 いつ入って来たんじゃ~![]()
で、オバちゃん、ベッドで怯える私に
「ストッキングくれ」って言ってる。ひゃぁぁ~今じゃなきゃイケナイのぉ![]()
全てがこんな調子。
でも、逞しいCAですから、この位、すぐに順応しちゃいます。
次のステイからは、
・米を始めとする食糧と水
・トイレットペーパー
・タオル
・赤いLARK (当時、最高の袖の下として重宝)
・履かなくなった会社支給の紺ストッキング
等などをみんなで分担して調達し、モスクワに乗り込みました。
ステイ先ホテルには、
「青空航空クルールーム」という、CAと乗員さんが使える部屋があります。
そこで、飯を炊いたりレトルトパックを温めたりして、みんなで食事。
十分お腹いっぱいになります。(キッチングッズは現地駐在の社員が調達してくれました。)
その部屋に、よく現れるロシア人がいました。
私たちは彼を「カニおやじ」と呼びます。
外人しか立ち入れないホテルなのに・・・![]()
各階には、鍵を預かる「鍵おばさん(力士並みにガタイが良い)」がいて、
宿泊者以外の侵入を厳しくチェックしてるのに・・・![]()
このオヤジ、一体どっから入って来てるんだ![]()
そしてこのオヤジは、いつも「カニ缶」をいっぱい持っていて、
「カニ要らんか?」と、私たちにカニを売りつけます。
時には、「キャビア」や「いくら」も売りつけます。
一見すると人の良さげなこのオヤジ。 恐らく、水産加工会社辺りからの
横流しのルートを持っていて、小金を稼いでいるんでしょう。
そんでもって、幾らかの銭を「鍵おばさん」に支払い、
宿への出入りを黙認してもらっているのはミエミエです。
でもまぁ、それなりに身の入ったカニ缶だったので、
買ってるクルーも結構いたようです。
で、ある日このオヤジ、
「アイスクリーム食べたくないか?」と言ってきました。
水さえろくに手に入らないこの僻地で「スゥイーツ」です。
即座に「くれ」と答えると、
「鍋に入れてきてやるから、鍋貸せ」と言います。
で、鍋を貸して数分後、
オヤジ、薄いピンク色の、半分溶けてドロドロのアイスを持って来ました。
泥水すくって雑巾洗ったばっかりのような洗面器に入れて。
「私たちの鍋は?」
「鍋?何のことだか。わしゃ知らん」
やられた! くそぉ~
こいつ、始めから鍋が目的だったんだ。
そりゃ、ホームセンターで買ったら780円ぐらいの代物だけど、
こんな形でやられるのは口惜しすぎる![]()
で、粘りに粘ったけど、結局、涼しい顔して帰って行った・・・。
残ったのは、汚ねー洗面器と吐物と化したアイス・・・![]()
それから暫くして、オヤジがめっきり顔出さなくなったと聞きました。
悪行がロシアマフィアに見つかったのか・・・、
はたまたKGBに拘束??
あのオヤジがそんな大物?のワケありゃしません。
貯めた小金で故郷に牧場
でも造ったか。
きっと、あの鍋使ってるんでしょう。 made in Japanだし。