経営者は孤独だと言うが、今その状態を身を持って感じている。

ひとりで仕事しているという事情はあるが、それ自体はさほど気になってはいない。飲み会にも意識的に顔を出したりして、人と話はしている。

問題は、他人と話をしていて面白くないと感じていることだ。だいたい予想された内容の話が続くし、冗談もどこかよそよそしい。

飲み会の相手はと言うと、昔の同僚や大学院の同窓生だ。以前は話がつまらないと感じることはそんなになかった。特に大学院の友人は、同じ志を持った仲間として大いに盛り上がり、ときには酔いつぶれることもあった。

なぜ楽しかったのかと言えば、ベクトルが同じだったからだろう。目指しているものが似ているし、共通の話題も多いから話が盛り上がる。

卒業から数年が経ち、それぞれの生き方にもばらつきが出ている。それが悪いということは決してないが、やはりベクトルは徐々に違う方向を向いているのだ。

他人とコミュニケーションを取っていて面白いと思うのは、①共通の話題があるとき、②逆に新鮮な情報を得るとき、③そしてよくわからないが波長が合うときだ。

大学院の友人の多くはそこまで親密というわけでもないから、飲み会になると近況報告に終始してしまう。そのため、盛り上がるにはあまり大人数ではなく、特定のテーマを設定するのが有効かもしれない。

また、話題を設定するには自分から提供するのも手かもしれない。Facebookを更新するのも一つの方法だろう。そうすれば、共通の話題を見つけられるし、少なくとも近況報告の手間を省くことができる。

そういえば、経営者の人こそ頻繁に更新している気がする。それが新たなチャンスを呼び寄せるのかもしれない。

待っているだけでは出会いは生まれない。まずはFacebookから動いてみることにしよう。