MBA同窓生の活躍なんかを見てると、誇らしい反面、嫉妬している自分がいる。やはり、大きなことをして生き生きとしている人は輝いて見える。
この嫉妬をどう解釈したらいいか。
自分はライフスタイルを重視して、今の生活を選んだ。これはとても順調にできている。毎日子どもに世話をして、家族との時間を大切にしている。この点に関して不満はない。
一方、仕事はどうだろうか。そこそこの生活をするだけの収入は得られるようになってはきたが、「社長」とはいえその実態は自営業と何ら変わりない。
もちろん、会社を大きくすることは可能だ。もっと大々的に宣伝を打って、社員を雇用して、自分だけではできない幅広いことをやればそれなりのことはできるだろう。
ただし、それは同時に家族との時間を犠牲にすることを意味する。これは「幸せになること」を最重要視する自分のポリシーとはやはり相容れない。とはいえ、自己実現欲求を満たせなければ、嫉妬で幸福度が下がってしまうかもしれない。
家族も大事にしつつ、自己実現欲求を満たすにはどうしたらいいか。
一つの答えは、会社ではなく、自分自身の価値を高めることだ。会社を大きくすることはできなくても、すでに会社の看板である自分の商品価値を高めれば、もっと上の世界が見えてくるのではないだろうか。
自分の商品価値を高めるには、誰かの役に立たないといけない。そうなると、「最も信頼できる投資アドバイザー」が自分にとってしっくりくる。まずはそのための実力をつけることが必要だろう。あとは、本を出すなりテレビに出るなり、新たな世界を目指していけばいいと思う。
もう一つの答えは、少し横道にずれるが、「日本一マラソンが速い社長」である。これもこれで自己実現欲求としては重要だ。ただし、本業の価値がないとこの肩書きにも意味がなくなるので、まずは本業を頑張りたい。