いわゆるビューティーコンテストなるものに巻き込まれていて、佳境を迎えつつある。
日々遅くまで残業し、提案書を少しでも良くしようと部署内・部署間で会議を繰り返している。そこで、人々の行動について思った雑感を書こうと思う。
一つはグループシンクだ。グループシンクとは、集団が物事を判断するとき、多数決の結果としてとても合理的でない判断が行われてしまうことである。
会議では色々な意見が出るが、どこかで集約しなければならない。白黒はっきりする問題ならいいが、明確な物差しがないままどうするか判断しなければならないことがある。そういう場合の落としどころとして行われてしまうのが、偉い人が言ったことをよく考えずに鵜呑みしてしまうか、対極にある主張の中間を取ってしまうことである。
例えば、ある会社の分析を行う時に、偉い人が「ポジティブに」と言ったから、「人口減少」など明らかにネガティブなことも「都市への人口集中がポジティブ」などとありもしない分析を書いてしまったりする。あるいは、エクイティ・ストーリーを作る時に、色んな人が案を出したら、その中のキーワードを全て盛り込もうとして、全くまとまりのない文章になってしまったりする。
なぜこのようなことが起こってしまうのだろうか。僕は、結局のところ一人一人の考える力、あるいは考えに対する執着心が弱いからだと思う。普段上役が言う事をはいはいと聞いていると、適切な判断ができなくなってしまっているのである。
これはチームで仕事をしている以上、ある程度はやむを得ないのかもしれない。そもそもグループシンクの研究は優秀なメンバーが集まっていると思われるNASAを題材に行われている。
しかし、それで諦めていてしまっては自分の存在意義がない。自分はあくまでロジックに執着し、おかしいことにはおかしいと言い続けたいと思う。それで会社で浮いてしまうならある意味本望だし、全く受け入れられないようならこの組織に未来はない。
もう一つは自己愛、言い換えるとナルシズムである。身近に自己愛性パーソナリティ障害と思われる人がいたので、この障害についてはかなり研究したのだが、最近程度の差こそあれ自己愛は誰にでもあるものだと気がついた。
つまり、自分が言い出したこと、作った資料に対して人から何か言われるとムッとするし、抵抗するだろう。誰だって自分が可愛いのである。議論の結論が出たときに、多くの人がこじつけのようでも「最初から自分が言った通りだ」というのも、自己愛に関係していると思う。
これについてはイラッとすることはあれ、本質には関係がない。笑って同意しておけばいい。会社で人の行動を客観的に見ていると案外おもしろい。
日々遅くまで残業し、提案書を少しでも良くしようと部署内・部署間で会議を繰り返している。そこで、人々の行動について思った雑感を書こうと思う。
一つはグループシンクだ。グループシンクとは、集団が物事を判断するとき、多数決の結果としてとても合理的でない判断が行われてしまうことである。
会議では色々な意見が出るが、どこかで集約しなければならない。白黒はっきりする問題ならいいが、明確な物差しがないままどうするか判断しなければならないことがある。そういう場合の落としどころとして行われてしまうのが、偉い人が言ったことをよく考えずに鵜呑みしてしまうか、対極にある主張の中間を取ってしまうことである。
例えば、ある会社の分析を行う時に、偉い人が「ポジティブに」と言ったから、「人口減少」など明らかにネガティブなことも「都市への人口集中がポジティブ」などとありもしない分析を書いてしまったりする。あるいは、エクイティ・ストーリーを作る時に、色んな人が案を出したら、その中のキーワードを全て盛り込もうとして、全くまとまりのない文章になってしまったりする。
なぜこのようなことが起こってしまうのだろうか。僕は、結局のところ一人一人の考える力、あるいは考えに対する執着心が弱いからだと思う。普段上役が言う事をはいはいと聞いていると、適切な判断ができなくなってしまっているのである。
これはチームで仕事をしている以上、ある程度はやむを得ないのかもしれない。そもそもグループシンクの研究は優秀なメンバーが集まっていると思われるNASAを題材に行われている。
しかし、それで諦めていてしまっては自分の存在意義がない。自分はあくまでロジックに執着し、おかしいことにはおかしいと言い続けたいと思う。それで会社で浮いてしまうならある意味本望だし、全く受け入れられないようならこの組織に未来はない。
もう一つは自己愛、言い換えるとナルシズムである。身近に自己愛性パーソナリティ障害と思われる人がいたので、この障害についてはかなり研究したのだが、最近程度の差こそあれ自己愛は誰にでもあるものだと気がついた。
つまり、自分が言い出したこと、作った資料に対して人から何か言われるとムッとするし、抵抗するだろう。誰だって自分が可愛いのである。議論の結論が出たときに、多くの人がこじつけのようでも「最初から自分が言った通りだ」というのも、自己愛に関係していると思う。
これについてはイラッとすることはあれ、本質には関係がない。笑って同意しておけばいい。会社で人の行動を客観的に見ていると案外おもしろい。