今情報システムの勉強をしているが、これが面白い。事業のどの部分をシステムに任せ、どの部分は任せられないかの思考を巡らせている。

たとえば、投資銀行業務、特に実際に案件に入ってからのフローはある程度定型化されたものである。これがシステムに置き換えられてしまえばどれだけ仕事が楽になるだろうか。

それをするためには今やっているのをただシステムに置き換えてもダメである。業務内容自体をシステムに合う形で整えなければならない。引受業務では、そもそも顧客に説明する際に定型化されたものを配布し、必要な情報をあてはめてもらうようにしなければならない。そのことによって顧客価値は変わらないと考える。なぜなら、我々の価値は企業と投資家を結びつけることであり、そのやり方は顧客にはほとんど関係がないことだからである。また、こちらの担当者も一から勉強し直す必要もない。

我々が行ってるオリジネーション業務もシステム、というかデジタルに置き換えられる。これは複雑なことではなく、簡単な提案やディスカッションだったら簡単なペーパー(PPT、Word)の送信と電話で済ましてしまえば良いのではないかと思う。一回一回の訪問で分厚い資料を用意することなく、必要な情報だけやりとりすればいい。顧客としても訪問を受け入れるハードルが下がるため、気楽に内容を受け入れてくれ、場合によっては重要な情報を話してくれるかもしれない。データで保存しているため、あとからも探しやすい。重要な局面になったら今までの資料をまとめて改めて訪問すればいいだけである。

ITは本来我々の生活を楽にするものであるはずだ。資料の作成でより忙しくなってしまっては本末転倒だ。楽に仕事がしたい。