改めて株式投資とはどのようなものかと考えてみるために読んだ本。
この橘玲というひとは金融関係の仕事をしていたわけではないのによく調べている。逆に言うと、金融関係の人じゃなかったからこそ本当のことが言えるのだとも思う。
要するに、株式投資はギャンブルだ。「確実に儲かる」という話は全て嘘でる。ときどきデイトレーダーで何億円儲けたという話があるが、その裏では必ず損をしている人がいるのであり、逸話につられて「もしかしたら自分も」と考えるのは愚かな行為である。
それでも儲かっている人がいるのは、市場が効率的でないからである。短期で儲ける人は人の心理を読み、美人投票により大勢が動く前に買い、売っているのである。一方バフェットのように長期で儲ける人は、企業の実力をよく知っていて、その株が割安であることを知っているのである。いずれも情報の非対称性によるものである。
市場が効率的であれば、リターンは大数の法則によりインデックスに収れんしていく。そしてインデックスは効率的フロンティア上にある。リスクを恐れる投資家なら、インデックスに投資しておけば間違いない。投資の他に貯金で保有しているのであれば、インデックスは株式のみのインデックスでいい。ただし、グローバルな世界では全世界のインデックスであることが望ましい。
これを読んで自分が気がついたこと。
①市場の「プロ」と呼ばれる人は結局ギャンブルに参加しているだけであり、何か特別な情報を持っているわけではない。投資が失敗したときの言い訳にしろ、顧客から手数料をふんだくるための営業トークにしろ、いい加減なものである。
②情報の非対称性という意味では、バフェットのように企業の実力を見極め、割安株を買うという考え方はなお優位性があるということだ。
つまり、自分が長期投資のための企業情報を提供することは本気の投資家にとって意味のあることであるし、それを投資経験がない自分がやることはマイナスとなることはなく、むしろ変な考えが身についていなくてプラスであるということである。
著者の本には投資以外にも論理的に考えられているものが非常に多い。時間とお金がある限りもっと読んでみたい。また、株式投資については素人なので、関連書籍もできる限り多く読みたい。
臆病者のための株入門 (文春新書)/文藝春秋

¥788
Amazon.co.jp
この橘玲というひとは金融関係の仕事をしていたわけではないのによく調べている。逆に言うと、金融関係の人じゃなかったからこそ本当のことが言えるのだとも思う。
要するに、株式投資はギャンブルだ。「確実に儲かる」という話は全て嘘でる。ときどきデイトレーダーで何億円儲けたという話があるが、その裏では必ず損をしている人がいるのであり、逸話につられて「もしかしたら自分も」と考えるのは愚かな行為である。
それでも儲かっている人がいるのは、市場が効率的でないからである。短期で儲ける人は人の心理を読み、美人投票により大勢が動く前に買い、売っているのである。一方バフェットのように長期で儲ける人は、企業の実力をよく知っていて、その株が割安であることを知っているのである。いずれも情報の非対称性によるものである。
市場が効率的であれば、リターンは大数の法則によりインデックスに収れんしていく。そしてインデックスは効率的フロンティア上にある。リスクを恐れる投資家なら、インデックスに投資しておけば間違いない。投資の他に貯金で保有しているのであれば、インデックスは株式のみのインデックスでいい。ただし、グローバルな世界では全世界のインデックスであることが望ましい。
これを読んで自分が気がついたこと。
①市場の「プロ」と呼ばれる人は結局ギャンブルに参加しているだけであり、何か特別な情報を持っているわけではない。投資が失敗したときの言い訳にしろ、顧客から手数料をふんだくるための営業トークにしろ、いい加減なものである。
②情報の非対称性という意味では、バフェットのように企業の実力を見極め、割安株を買うという考え方はなお優位性があるということだ。
つまり、自分が長期投資のための企業情報を提供することは本気の投資家にとって意味のあることであるし、それを投資経験がない自分がやることはマイナスとなることはなく、むしろ変な考えが身についていなくてプラスであるということである。
著者の本には投資以外にも論理的に考えられているものが非常に多い。時間とお金がある限りもっと読んでみたい。また、株式投資については素人なので、関連書籍もできる限り多く読みたい。
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