4月29日。今日からゴールデンウィークだ。(既に日付は変わってしまったが。)
震災から1ヶ月半が過ぎ、世間は落ち着きを取り戻してきている。

しかし、震災の影響はまだこれから。
最大の問題は電力の問題だろう。

先週はわけあって、電力関係の偉い人の話を聴くことができた。
それにインスパイアされる形で今回の記事も書いている。

震災の影響では福島の原発が注目されているが、
電力供給量に影響を与えているのは、実は鹿島やひたちなかの火力発電の被災に
よるところが大きいらしい。

電力の供給に関して言えば、東電は散々批判されている中でよくやっているというのが
僕の率直な感想である。

当初、夏場の電力供給量は4500万キロワットということで、
ピーク時には1500万キロワットが不足すると言われていたが、
いつの間にか5500万キロワットまで積み増す見通しが立ったということだ。

思うに、日本人は「想定外」のことに関してはとことん弱いが、
「想定内」のことについては着々とこなせる国民性があるんだと思う。

楽観的な見方をすると、まだ時間はあるので5500万キロワットからさらに積み増せる
のではないかと期待している。


では需要面はどうか。

産業界では経産省から電力使用量25%削減のお達しが出ており、
どの業界も対応に苦慮している。

証券会社は昼間30度の設定温度で働かなければならないなど無茶苦茶な話も出ており、
そうなると仕事どころではない。早々に夏休みを取ろう。

需要側の対策として一番必要なのは間違いなく「ピークを抑える」ことだろう。
電力は溜めておけないので、停電が起らないようにするには最大瞬間使用料を
抑える仕組みを作らないといけない。

その意味では、経産省の一律削減は的を外しているし、
また各社が導入しようとしているサマータイムはピークをずらす事とは何ら関係がないように思える。

個人的な意見として、産業界がやるべきことは