東北関東大震災の被災者の皆様には心からお見舞い申し上げるとともに、一刻も早い復興を祈念いたします。

震災の被害は甚大で、それによる経済的損失は計り知れませんが、それは人々の力で必ず取り戻すことができるでしょう。
一方で、取り戻すことが容易ではないのが、原発による風評被害です。
数値では「安全」といい、それを頭でわかっていたとしても、気味が悪いことに違いはありません。
海外や関東•東北から離れた人にとってはなおさらです。
実際に鹿児島の田舎でもそれを痛感しています。

農作物への風評被害もそうですが、日本の経済機能が集中する東京への影響も計り知れません。
水道水から放射性物質が検出されたというニュースもありました。
これは田舎も都会も関係ありません。
現に、海外企業はすでに東京を脱出し始めています。
大阪に拠点がある企業はまだいいですが、そうでない多国籍企業はシンガポールや香港にアジアの拠点を移してしまうでしょう。
東京、日本の空洞化が懸念されます。

日本企業にとっても、今回の震災は東京に機能を集中させるリスクを再認識させることになったと思います。
これを機に、本社機能の一部を大阪や福岡、札幌などに移すこともあるでしょう。
これは東京一極集中を是正するチャンスです。
特に関西は今のような都市ごとでバラバラに動くのではなく、関西という面として経済圏を考える必要があります。
そういう意味で、橋下府知事の提唱する大阪都構想や関西広域連合には賛成です。

政治のことを考えても、今回のことはある意味チャンスです。
復興が落ち着いてくる頃、そこに残っているのは膨大な債務と東京の空洞化です。
日本の財政状況はいよいよピンチを迎えます。
改革は待ったなしで進むでしょう。
本当に必要なものだけを残し、不要なものは削らなければならなくなります。
一時的には失業率も上がるでしょう。
そうやってスリムになったところで、旧態依然とした政治や企業の体質を捨て去り、スピード化している現代のグローバル競争に生き残れる体質に生まれ変わらなければなりません。

また、内政においては、今回のことで自治体の重要性が認識されたと思います。
自治体はもはや一定の規模がないと機能しません。
というか今までが国への右へ倣えで何とかなってきたというだけです。
ここで言う自治体は、人口1000万程度の道州が強い権限を持ち、人口30万人以上の基礎自治体がぶら下がるものです。
これにより、各都市の機能は集約され、移動や買い物がより便利になり、バスなど公共交通機関も通しやすくなるため、お年寄りにも優しい町になるはずです。
それで文句を言う人は諦めてください(笑)

ちょっと脱線しました。
最後に、今回の地震後、仕事はめっきり暇になりました。
自分の会社が本当に社会から必要にされているのか、疑問に思っているところです。
JRの人はもとより、銀行、出版関係も忙しそうです。
自分の仕事も再考するべき機会かなと思います。

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