めちゃくちゃいいなと思う例え方に出会ったこと、ありますか?
私はさいきん令和の魔法使い浅田悠介さんの表現が刺さりまくっています。
『宇宙が終わるまでに恋したい』より、刺さりまくった例えを3つご紹介します。
こういう面白い例えってどうやって書いてるんでしょう?
天から降ってくるように閃くもの?
私はそう思っていました。
しかし古賀史健さんが、著書や雑誌で幾度も
「面白い例えは連想ゲームで作れる」
とおっしゃっていました。
古賀史健さんの名前にピンと来ない方も
『嫌われる勇気』の人と言えばピンとくるかも知れません。
古賀さんによれば
「能面のような表情」「まな板の鯉」のような使い古された表現から
独自の言い回しが連想ゲームで作れるというのです。
私は連想ゲームというより「マジカルバナナ」というゲームが頭に浮かびました。
「マジカルバナナ、バナナといえば黄色、黄色といえば…」という
よく遠足のバスの中でやっていたゲームです。
知ってる方もいるのではないでしょうか。
連想ゲームでオリジナルの比喩表現を作ってみます。
「猫の手も借りたい忙しさ」
↓
猫といえばもふもふの動物
↓
もふもふの動物といえばハムスター
↓
ハムスターといえばとっとこハム太郎
↓
「ハム太郎の手も借りたい忙しさ」
…少しは慣用表現から遠のいたでしょうか?
まだ近いですか?
次はこの状況の「気持ち」から考えてみましょう。
「猫の手も借りたい忙しさ」
↓
もう誰でもいいから手伝ってくれという気分
↓
創業時のベンチャー企業
↓
たくさんの人がバタバタと動いているイメージ
↓
朝の新宿駅の通勤ラッシュ
↓
「通勤ラッシュのような忙しさ」
どうでしょう?
独自の言い回しと言えるような表現になったのではないでしょうか。
このように面白い例えというのは作れるのです。
豊かな比喩を使いこなせれば、あなたの文章はもっと魅力的なものになるでしょう。
ぜひ試してみてください。