みんなちがってみんないい!! | 幸せだったかな

幸せだったかな

今日ちょっぴりでも幸せと感じられたらいいな~   

講演風景

あたしの息子が自閉症だと言うこともあり

市内の小学校で障害についての講演を仲間で始めた事がきっかけで

現在は市内の小学校、社会協議福祉会、県立高校、短大保育科、他市・他県の親の会、駅員さんなどからお声を掛けていただいて、できる範囲お邪魔して講演させていただいてる。

今、小学生の6パーセントは何らかの発達障害を持っていると言われているけど

と言うことは一クラスに一人はいる計算になる(ーー;)


その内訳のうち1~2パーセントは地域の小学校の特殊学級か養護学校に通っている。

と言うことは、残りの4~5パーセントは普通級でがんばっていることになる。


しかし、ここでまた問題が起きてしまうみたい。

授業中、じっとしてられず、うろうろしているが先生の注意も聞けず、挙句の果てには放っておかれる。

なんのケアもされずに、周りからは「あの子変」という目で見られ、傷つく子もいる。


勉強についていけないのに40分間分からない授業をじっと机に座って待っている子


また、口は達者なんだけど、相手の気持ちを理解することが苦手な子もいて

トラブルを起こしてしまうこともある。


ひとつの教科だけまったく理解できず、劣等感を感じてしまう子もいる。


まだまだいろんな問題を抱えた子がいるけど

この子たちは今まで、「わがままな子」として見られることが多かったのは?


もっともっと大人が関わってあげなきゃいけない子たちが現状では

子供の世界にポイっと放り投げられて、困っている状態が多いはず。


健常児は幼稚園あたりから自律心が芽生えて、何でも自分ひとりでできることが多い。

一番大きいのは会話ができ、コミュニケーションが取れるから。


でも、何らかの障害などを持っていると(障害を持っていると言うことに拒否感を感じてしまう親もいるけど(^。^;;) まだまだ手を貸してあげないと、逆にどんどん社会から孤立してしまう可能性がある。


現にうちの息子はコミュニケーション能力が低いため、幼稚園の頃は何がしたいのか訴えることができず、泣くことで拒否していたため、「嫌がって泣いてばかりいて、困った子だ」と思われていた。


今考えれば自閉症の世界は異質な世界であり、凡人のあたしには想像もつかないくらいこの世界が怖いものだったりするそうだ。


それがまだ4歳そこそこの子供が目に見えたものだけでも怯えているところに

周りの大人がいろんな事をやらせたり、連れてったりすることはめちゃくちゃ苦痛だったに違いない。


当時はそんなことまったく思ったこともなかった。

障害に対して「無知」だったから。


息子が成長してきて、同じ年の子供たちに比べるとできることは半分もないはず。

でも、ひとつひとつゆっくりだけど、できる事が増える度に母のあたしは人一倍幸せを感じる事ができる。


最近では、自分のやりたい事も訴える事もできてきて楽しい。

「おかあしゃん、おなか、しゅいた~(空いた)」

「のど、かわいたのぉ~」

10歳でやっと3語文程度である。

しかし、まだまだ感情の部分を表すことはできない

悲しいとか、うれしいとか、複雑な気持ちもどう表出していいのか分からない。


以前、どこかの療育の先生に「うちの息子は泣いてばかりいて・・・」と言ったら

その先生は「泣いて嫌がる事ができることはすごいことだと思ってください」と教えてもらったことがある。


発想の転換とは、こういう事をいうのかもしれない。


たしかに、同じ自閉症の子の中でも、いいのか、嫌なのかまったく表現せずに

やらされることをそのままやる、なんの拒否もしない、という子もいると聞いた。

きっとその子の中では「やりたくない」という気持ちがあるのかもしれないけど

それを「泣いて嫌がる」という表現すらできない子もいるんだと言う。


確かに人間は「イヤ」とか「NO」と拒否する事ができないととてもつらい。

生きていくための第一歩が「イヤ」と言えることなんだと思ったら

息子が泣いていてもイライラすることも減り、見守ってあげることができるようになった。



周りの気持ちや考え方ひとつでこの子は生きやすくなるんだ。とそのとき思った。

親の考えも改めなくてはならない。

みんなと同じ成長をしないと不安になってしまうのは親心としては当たり前。

あたしもできることなら、みんなと同じように成長してほしかった。


親が子供の力を見極めて、無理のないように、その子の持った能力をつぶさないように、

対応していくこともとても大切。

いくら周りの理解があっても親が理解していないと言うことは目も当てられない。

「うちの子に限って!!」という事かな(~_~;)


そういうことをいう親に限って子供の気持ちより、自分の気持ちが一番大切なのだ~

(経験上)

あたしもそうだったし。


まだ障害に受容できない親や周りの人々の障害者に対して変な恐怖心や、不安を感じてしまう誤解が少なくなるのでは・・・と


障害児を育てているあたしたちキャラバン隊 <ブログ版>」

いろんな人にあたしたちの知っている事を子供たちに代わって発信していくことが大切だと思って活動している。

 


この3年足らずの活動で述べ2000人以上の方に講演させてもらった。

その方々のキャラバン講演の感想をキャラバン隊 <本家HP>ですでまとめているので

興味のある方は覗いてみてください。