毎日、挨拶をする女の人がいます。



ただ、こんにちはって言うだけです。



最近は、一言、二言話すようになりました。



可愛い女性です。



名前も何もお互い知らないです。



嘘です。



お互い、名前も年齢も知っていて、知らない振りをしています。



初めて会ったような顔で、ずっと話し続けています。



その女性は、昔の話をしたいと思っていると考えています。



積極的な子だったし、いつも、いつも僕の事をからかってきていました。



小学生の時から変わらない。お互いに一目で気が付いた。



でも、僕は気がつかない振りをし続けています。




道でいつも声を掛けてくれる女性が小学生の時の同級生だと気付いたのは、引っ越した時からでした。



いや、初めて挨拶された時から、ずっと気付いていました。



相手も、気付いてくれるだろうと声を掛けてくれたのだと思います…でも、僕は頑なに気付かない振りをしています。



いつも「こんにちは」「おやすみなさい」としか会話がありませんでしたが、いつの間にか防犯週間の話や、桜が散った話し、天気の話し、近くにスーパーが出来ると言う話しをするようになりました。



僕が怖いのは、いつか僕が気付かない振りをしているのが、バレてしまいそうな事です。



僕は小学生の時の同窓会に出た事がありません。個人的な付き合いをしている友人はいますが、大人数での飲み会は参加を拒否していました。何故かと言うと、その女性に会うのが怖かったからです。



小学校の卒業式の日に、僕はその子からラブレターを貰いました。その内容は違う中学に行っても会って下さい。大好きです。と言う内容でした。



僕はそれを無視しました。恥ずかしかったからです。



少し怖かったのもありました。何と言うか…未だに女性と二人きりと言うのが苦手です。



そんな自分が、唯一二人きりでも苦にならない女性が、我が恋女房でした。自分の半身と一緒にいるようで、緊張しないのです。



小学生の時の同級生は、おばさんになっていました。もう40歳手前なので仕方がありません。可愛い子だった面影はありますが、それが返って若づくりのおばさんのようで、昔の姿を知っているだけに心苦しいです。



あの子は、子供の頃から活発で、積極的な良い子でした。クラスの人気者でした。



でも、アイドル的な人気は違う子でした。そんな子です。



今日は、喉まで「久しぶり」と言う言葉が出掛かりました。子供の時の事を一瞬で走馬灯のように思い出してしまいました。



未だに独身でいるらしいです。何か今日、そんな話をされました。



離婚が成立したら、口説いちゃいそうで怖いです。



つーか、今日は、ってか、さっきなのですが、駅で声を掛けられて一緒に帰る道すがら、マジでやばかった。



怖かったよ~。