米朝首脳会談まとめ
経緯
2018年6月12日,ドナルド·トランプとキム·ジョンウンは
シンガポールで史上初の首脳会談を開催した。
その後も,ホワイトハウスは,韓半島非核化問題などのために,
米国と北朝鮮の両国トップによる
会談を期待する用意があることを表明した。
新年になった2019年
トランプは2月5米議会合同会議の席で2月27日,28日
キム·ジョンウンと再び会うことを"表明した
2019年2月27日から28日までベトナム·ハノイで開催された
ドナルド·トランプ米大統領と
金正恩(キム·ジョンウン)北朝鮮国務委員会委員長の2度目の首脳会談。
第1回首脳会談以来,260日ぶりに開かれた会談だ。
米朝首脳会談の随行団
現地時間2月27日の18時29分頃(日本時間20時29分)
ドナルド·トランプ大統領と キム·ジョンウン委員長は
ハノイのソフィテル·レジェンド·メトロポリホテルで会った。
以後,18時40分(日本時間20時40分)から20分間
一対一の単独会談を行った後19時9分から
ハノイのソフィテルレジェンド·メトロポールホテルの
ラ·ベランダホールで,1時間30分ほど親交の晩餐会を行った
両首脳は2時間18分間会った。
晩餐会場所であるメトロポリホテルは
ベトナム戦争時の歌手であり
反戦活動家のジョン·バーズが泊まり
「息子よ,君はどこにいるか」という反戦歌を制作した場所だ。
以後,米国とベトナムの人士が集まり
ベトナム戦争を反省する"ハーノイの対話"を開いた所だ。
つまり,反転と両国の和解という意味のある象徴的な場所だ。
晩餐会の前にトランプ大統領が「非常に簡素な料理」に
こだわるという報道が出てかつてトランプが
主張した「ハンバーガー晩餐」が実現しかねないという
観測も出ていた。 実際,メニューはハンバーガーではなく
前菜でエビのカクテル、メインはマリネードされたロースクと配属キムチ
デザートでバニラアイスクリームを添えた
チョコレートケーキと水正果(スジョング)が出た。
メディア記事のハンバーガーに比べれば
正餐ではあるが国家首脳間の晩餐で
あることを考慮すれば簡素なメニューである。
ここまでは順調のようだったが...
2月28日
業務昼食会が突然取り消しになり
続いて意外にも会談決裂が宣言された。
米ホワイトハウスのサンダーズ報道官は
「米国と北朝鮮は何の合意にも至らなかった」とし決裂を認めた
記事後,ポンペイは「数週間内に合意に達することを期待する」
というコメントを残した。
最終合意で北朝鮮は寧辺非核化を条件とした
対北朝鮮制裁の完全解除を提案したが
米国は寧辺以外の地域の他の核施設までも
完全に非核化することを条件に提示した。
宣言文はあらかじめ用意されていたが
二つの意見が衝突し、採択が決裂した。
両首脳は以後、ホテルから出て宿所に戻った。
#トランプは記者会見を行った後、直ちに米国へ戻った。
米国は北朝鮮の核兵器放棄
北朝鮮は米国の経済制裁を緩和を望んだが
結論からして北朝鮮が核弾頭やICBMなどの核武装を解除せず
完全な核申告もせずに老朽化したうえ
核物質のすべてでもないうえ一部だけ生産する寧辺(ヨンビョン)
核施設だけを出すのは"サラミ戦術"だが
米国も"サラミ戦術"方式で制裁緩和するしかなかった。
米国の立場では金剛山観光が打ち出せる相応措置の最大値だった。
北朝鮮の国連安保理制裁緩和要求は
「寧辺だけでは開城工団も与えることができない」
という立場の米国が絶対受け入れられない要求だった。
ハノイ合意文
合意失敗によって合意文そのものがない。トランプ大統領は記者会見で,"合意文の署名,良い考えではないと考えた"と答えた
評価
会談の決裂について否定的な反応が多い。
交渉そのものについて見てみると
まずトランプ大統領がCVIDで
本当に一歩も譲っていないことが分かる。
トランプ大統領は、交渉戦略に一見識のある人"らしく
北朝鮮が保有している核施設の位置を直接親切に把握し
超大国米国の力を誇示し,これを見た北朝鮮が少なからず当惑したようだ。
すなわち,先に進んでも叙述したが
北朝鮮の交渉戦略は過度に安逸だとしか見ることができない。
そして,トランプ大統領は「安逸な合意をするよりは交渉しない」
と言っていた自分の言葉を自ら実践することで,機先を制することに成功した。
核兵器が"目的"であることと"手段"であることには大きな違いがある。
もし,北朝鮮が核兵器そのものを目的にしているなら
いかなる手段も北朝鮮が核兵器を放棄させることはできないだろうし
それなら今の交渉は時間の無駄になる。
一方,核兵器が「手段」なら
別の反対給付を提供することで核兵器を放棄させることができる。
そして北朝鮮が核兵器を目的ではなく手段だと考えているなら
再び南北米中間の熾烈な交渉が続くことになるだろう。
トランプ大統領と文在寅(ムン·ジェイン)大統領の言葉のように
この問題は短期間で解決できる事案ではないからだ。
すなわち今回の協議が失敗したとはいえ
米朝関係が総体的に悪化したと見ることはできない。
北朝鮮が核兵器を放棄し
米国と韓国が提供できる体制保障を受け入れる用意があるなら
交渉の窓口はいつでも開かれている。
文在寅(ムン·ジェイン)大統領とトランプ大統領の
首脳会談が予定されているだけに
米国は混乱に陥らないまま
文在寅(ムン·ジェイン)大統領を通じて
対話のジェスチャーを投げ続けるものとみられる。
結局すべては北朝鮮の今後の立場にかかっている。
各国の反応(6カ国協議の当事国)
日本
安倍晋三首相と菅義偉官房長官は
2019年2月28日夕方記者会見で
首脳会談の合意決裂に遺憾を示し、推移を見守ると述べた。
また、日本は米国側に今回の米朝首脳会談に関する
詳細な情報を要求することにした。
日本の外務省は2019年2月28日夜,"総体的合意を引き出すことができなければ
形勢を壊した方がましだ
すなわち'No Deal'が'Bad Deal'よりましだ"とし
米国支持を宣言した。
アメリカ
米国の外交安保専門家たちは
"バッド·ディール"よりも"ノー·ディール"が良いとし
トランプ大統領の決定が正しかったと評価した。
実際会談の前にも、米国の対北朝鮮外交専門家たちは
「画期的な非核化措置なく北朝鮮制裁を解除するか、緩和するなら、
北朝鮮を核保有国として事実上認めることになる」とし
制裁解除や緩和に反対していた。
対北朝鮮制裁を過度に緩和するなら、制裁が無力化する恐れがあるため
米国の外交専門家たちは,"寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄だけでは
開城工団の再開もできない"とし
北朝鮮の非核化に向けたレバレッジである
制裁を維持すべきだと主張している。
中央(チュンアン)日報がインタビューした
米国の外交安保専門家たちは
「ハノイ会談の最大の敗北者は金正恩と文在寅だ」と評価した。
北朝鮮
3月1日、朝鮮中央通信で会談内容を報じた。
決裂の内容には言及せず
「両国間で数十年間続いた不信と
敵対関係を根本的に転換していく上で
重大な意義を持つということで認識が一致した」
と述べた。
中国
北米首脳会談の合意無産の話を聞いた中国では
「対話·交渉を続けることが唯一の道」とし
双方の早期対話再開を促すという立場を表明した。
韓国
会談の決裂が文在寅(ムン·ジェイン)政権に
大きな悪材料になるのは自明だ。
文在寅(ムン·ジェイン)政府は最近
否定的な経済的指標と相次ぐ悪材料で
支持率の下落幅が大きくなっており
大統領府は今度の北米首脳会談で文在寅(ムン·ジェイン)
大統領の仲裁者としての立場を強調し
支持率の反騰の契機にしようとした。
ところが合意自体が物別れに終わることにより
大統領の仲裁者としての立場が危うくなることはもちろん
多くの国民が持っている対北朝鮮穏健策に対する
懐疑論に弾みがつき
野党の攻勢は激しくなるものとみられる。
