「うぅ…気持ち悪い。もう我慢出来ません…どうしよう」
朝の5時くらいに、目を覚ました助手が呻きながら、私に訴えました。
寝ている時は、普段よりも無防備になるのでしょう。
護身法も行っているのですが、やはり全ての霊障を無くす…という訳には行かず、時折酷く具合を悪くしてしまいます。
とりあえず、ロングブレスと護身法を行いましたが、あまり改善されない模様。
お経もあげてみましたが、霊からは上にあがろうという意思が見受けられず、話をする気も無いようで、意思疎通が全く出来ません。
「お経のお陰で、少しは良くなりましたけど…まだ辛いです…。
うぐぐ…しんどい…どうしようコレ…」
半ば泣き出しそうになりながら苦しんでいる助手が、あまりにも可哀想で、私は助手をぎゅっと抱き締めました。
私は霊能者では無く、あくまでも霊感者です。
言う事を聞かない霊を、問答無用で祓う力は、持ち合わせていません。
苦しんでいる助手に、何もしてあげられない時は、毎回歯痒くて歯痒くて仕方ありません。
「(助手が少しでも、楽になれますように…)」
そう願いながら、助手を抱き締めていました。
「…まおさん、何をしてるんですか…?
身体がどんどん、楽になっていきます…!」
助手の驚いた様子に、私はハッとしました。
「え…何って…えーっと」
改めて、今の状態を振り返ってみると…私の魂(つまり〝気〟の発生源)の一部が、助手の中に入っているのが解りました。
「ああ、そっか。助手の中に、私の魂の一部を入れる事によって、助手の波長を、私の波長に合わせてるんだ。
無意識にやってたから、言われるまで気付かなかった」
「なるほど…。あんなにしんどかったのに、もう全く辛くないです!
まおさんの波長って、やっぱり高いんだなぁ~」
助手は、キラキラした目で言っていました。
『自分の魂が、他者と自分の間を行き来する』…というと、何だかとんでもない事のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこれは結局、〝魂〟=〝霊〟という事なのです。
死霊や生霊も、他者の中に入り込み、発する波長によって、その人に様々な影響をもたらします。
なので、私の魂が助手の中に一時的に入り込む…というのも、スピリチュアル的な理屈としては、そこまで特別な事では無いのです。
ただ、魂の移動が可能かどうかは、スピリチュアル的な相性や、お互いにどれくらい心を許しているか、お互いの魂のステージが何処に在るか…など、様々な条件をクリアして、初めて可能になります。
理屈としては、特別な事では無くても、誰でも誰とでも出来る…という訳では無いのです。
まあ、こんな不思議な事もあるんですよ~…というお話でした(^▽^)
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