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その過酷な運命ゆえに、オペラ座の地下で孤独に生きてきた主人公のエリック(城田 優)。
仮面を被り、自らを“オペラ座の怪人”と名乗る彼にとって、人生を左右する大事件が起こります。
それは唯一の理解者であり、社会から身を隠して生きられるように守り続けてくれたオペラ座の支配人、キャリエール(吉田栄作)の解雇。
事の重大さに動揺したエリックは、思わず「僕もあなたと一緒にここを出て行く」とキャリエールに言います。
しかしすぐに、そんなことはできないと悟るのでした。
未来への不安を表わす不協和音から、切ないメロディーに乗せて
「すべてが変わった今、どうしたら生きてゆける?」
と自問自答し始めるエリック。
次第に「自分の人生の光を灯してくれる存在が、世界のどこかにいるはずだ」と気持ちを新たにしていきます。
やがて壮大なクライマックスへと続く《世界のどこに》からは、一人闇の中で生きてきたエリックの苦悩、葛藤、かすかな希望までがひしひしと伝わってくるよう。
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この曲をはじめ、アーサー・コピット(脚本)&モーリー・イェストン(作詞・作曲)が生んだ『ファントム』には、怪人ファントムの人間像を映し出す、美しくドラマティックな楽曲がぎっしり。城田優演じるファントム(エリック)が力強く情感あふれる歌声で、観る者の心を揺さぶってくれるに違いありません!
(文 宇田夏苗)
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脚本:アーサー・コピット
作詞・作曲:モーリー・イェストン
翻訳:伊藤美代子
修辞:荻田浩一
演出:ダニエル・カトナー
クリスティーヌ・ダーエ …山下リオ
カルロッタ …マルシア
ゲラール・キャリエール …吉田栄作
フィリップ・シャンドン伯爵 …日野真一郎(LE VELVETS)
文化大臣 …コング桑田
ルドゥ警部 …池下重大
ジャン・クロード …大山真志
アラン・ショレ …三上市朗


