今日は、スカラ座の「カルメン」へ。初日(7日)の批評ではバレンボイムの指揮について賛否両論だったらしい。個人的にはアカデミックすぎるというか、自律的過ぎる表現と緩やか過ぎるテンポが物足りなく感じた。オーケストラのハーモニー作りはいわゆる「内声」効かせた部分が目立ち、面白いと感じた。こうしたバレンボイムの音楽性は、彼がピアニストでもあることに起因するのではないか。オペラというジャンルを新しい切り口で創りあげることへの意欲は感じるが、その成果についてはしばらく様子を見る必要があるだろう。ドン・ホセ役のカウフマンは声・容姿とも端麗すぎて、ドン・ホセのキャラクター設定とはいささかギャップがあるかもしれない。もっと彼にふさわしい配役のオペラを聴いてみたい。
