外から見るとわからない
内側は
群青でもエメラルドグリーンでもなく
どこまでも透明な世界
遠く、近く
こぽこぽという、気泡の音
流れは、自由に、不規則に
上も下もない透明な世界を
ふわふわと漂う
どこか懐かしく
どこか切なく
そして
どこか恐ろしく
やがて
身体を満たす透明は
鼻の奥、脳の中心を「つん」と刺激して
遠い遠い、太古の記憶を呼び覚ます
ゆらゆら、ふわふわ
雑音のような、無音のような
絶え間ない鼓動と
遠い光と、遠い闇
しょっぱい透明の中
意識は拡散し、くるりとめぐる
すべての命の生まれる場所
すべての命の還る場所
群青でもエメラルドグリーンでもない
しょっぱい透明の先
ひとつが終わり
・・・