あなたの心に空いた
小さな隙間
パズルのピースのように
そこへ「カチっ」と
はまる気がして
心開いて近づいたけど
わずかに形が違っていた
きっとあなたは
形の似たピースを
錯覚しただけ
本物のピースは
あなたの足元に
転がっていた
空いた隙間
ちょっとした寒さを
まぎらわせるために
この偽物ピースが
少しでも役に立つのなら
しばらくそこにとどまろう
自然に
足元のピースに気が付き
隙間へ「パチリ」とはめる
その日まで
どんなに形が似ていても
合わないピースは
いつまでも
はまることはなく
ただ
一人ぽつりと
残されるだけ
そしてまた
今まで通り
ゆらゆらと
夜の波間に漂う