気がつけば、窓をノックする音が聞こえない
雨はいつの間にかやんだようだ
雰囲気づくり、キャンドルだけの灯り
ワインはこれくらいにしておこうか
肩を押しあい、頭をくっつけあい
ふざけながら過ごす空間をベッドの上にうつして
灯り、少し暗かったかな?
ほろ酔い、上機嫌の二人はベッドの上でもじゃれあう
キャンドルの炎が揺れた
夜空を早い雲が通り抜ける
ふと、黙り込んで見つめ合う瞬間
ゆっくりと、二人同じスイッチが切り替わる
キャンドルの灯りの中、少しずつ影が重なり合い
さっきまで、はしゃいでいた空気が甘い色に染まる
今、一番欲しいと願うものが、この腕の中にある奇跡
五感はどんどん研ぎ澄まされ
互いの足りないピースを補いあうかのように
身体の中心を、魂の奥まで貫き、すべてがひとつになる
窓に吹き付ける夜風、揺れる灯り
小さな波紋が、やがて大きなうねりになり
一つになった魂を、無限の空間へ漂わせる
呼吸と、脈拍と、精神の波長がシンクロし、振幅しあい、
漂う空間の中、ひときわ大きな波とともに昇華する
やがて
まだ整わない吐息の中、そっと目を開ければ
穏やかな灯りの中
どちらからともなく、照れたようにクスリと笑い
頬を寄せ合う
ワインも残っているけど
もう少し、このままでいようか
夜明けまで、まだたっぷり時間はあるから