ブログ初経験ですが、軍事の知識をたくさんの人と深めていきたいと思い、始めてみました。

 軍隊は社会の縮図と言います。ならば、戦争とは人間の縮図です。

 戦争には自己犠牲や戦友愛など、人間の最も美しい部分の発露がある一方、殺人、破壊、暴虐という人間の最も醜悪な行為の集大成でもあります。

 だからこそ、戦争は人を惹き付けるのです。

 戦争は悪であり善です。

 それに惹かれ、知識を深めることは、決して不謹慎ではなく、それを無視して人間の善の部分のみ見て満足していることこそ、むしろ了見が狭いというものでしょう。

 

 戦争は、人間と人間、組織と組織、そして国家と国家の生存競争です。

 そこには国家そのものの生き残りを賭け、国家の全て、その最先端が結集してぶつかり合います。総力戦時代の考えと一蹴されるかも知れませんが、現代でもその本質は変わらないものと思います。戦争は、法さえも捻じ曲げ、人命の損失を前提とした、究極の競争状態です。だからこそそこで使われる戦術、システム、兵器、人材は常に時代をリードし、同じく人を惹きつけるのです。

 

 今の日本で、戦争、軍隊というものは遠い存在であり、想像もつかないという方も多いでしょう。左翼や右翼が何やら唱えている憲法論や、広島長崎・沖縄戦の悲惨なイメージ、自衛隊の訓練展示、兵器を愛するミリオタ・・・そんな「特殊」なイメージを持つ方が大半でしょう。

 

しかし、軍は社会の縮図です。軍とは、当たり前の人が、当たり前のシステムで当たり前の事をする。その凝縮なのです。少なくとも民主国家における軍とは、国民とともにあるもので、決して特殊であってはいけません。

 

 今この日本に一番足りないもの、それは軍事リテラシーであると思います。

 欧米や中韓、東南アジアと我が国の軍事に関する一般人の認識の差には愕然とします。

 軍事を知らないという事は、人間性の負の側面を知らないという事です。

 安全保障を知らないという事は、外交を知らないという事です。

 「世の中みんな善人だろう」で今日のグローバル経済を生き残れる会社がありますか?

 日本は少なくとも建前は、民主主義国家です。

 国民の正しい軍事認識と正しい外交認識が、正しい国家安全保障政策を支えます。

 巨大化していく中国の傍らで経済が縮小していく日本が今世紀を生き延びるためには、それが不可欠であると思います。

 

 皆様にその一端を知っていただければ幸いです。

 恐ろしくも魅惑的な、軍事の世界を紹介していきたいと思います。