2014年9月27日(土)天気朝のうち濃いガスのち稜線快晴

行楽日和の天気予報。来週のことは分からない。今年の紅葉は頂上付近から始まている。

去年くたくたになってしまった中芝新道のリベンジも含めて谷川岳に行ってみよう。

谷川岳登山指導センターHPより
中芝新道はもともと一般向けのコースではありませんが、登山道下部が崩壊していてルート不明瞭です。熟達者以外のご利用は控えて下さい。先日も安易に入った登山者がベテランの方に助けてもらった事例が発生しています。滑落の危険も高く増水時は通行不可。

行程

白毛門駐車場(6時6分)→一ノ倉沢(7時39分)→登山口(8時21分)→一ノ倉岳(10時01分)

オキノ耳(11時1分)→トマノ耳(11時17分)→厳剛新道分岐(12時18分)

登山指導センター(13時36分)→白毛門駐車場(13時51分)

距離14.5km 総移動時間6時間43分(休憩時間含む) 累積標高1681m 平均速度1.8km




天気予報だと9時頃は曇りで晴れは12時頃となっていた。白毛門駐車場に到着したが白毛門

方面は曇り空で濃い霧に覆われていて頂上を見ることはできない。



登山指導センター前から林道を歩く予定であったが、湯檜曽川沿いに登山道があった。

気分を変えるために川沿いを歩いてみよう。



川沿いの道は歩きやすい道が続く。かなり道の奥まで車が入っていた。蓬峠まで行けるらしい。

一ノ倉沢出合いの標識で左に曲がる。ここから林道までの0.8kmが急登りで少々体力を使

ってしまった。



体力は中芝新道を登る為になるべく温存しておきたい。林道は穏やかな道が続く。



一ノ倉沢から中芝新道に入る。左側から入っていき一度沢を横切り右側から登りこんでいく。



雪渓はもうない。大雨の影響か所々道がかなり崩壊している。右側を回ると崩壊している泥の

ところがあり、左側から一度沢に降り大きな石を乗り越えていった。方向を確かめながら進んで

行く。



水の量も豊富だった。



一度も方向を間違えることなく、沢道を超えて登山道入り口に到着した。ここでコーヒーを飲ん

で一服する予定であったが天気が悪く先を急ぐことにした。



一ノ倉沢の道を振り返る。黄色いペイントがあるが、雪渓があるとなかなか見つからない。

地図読みで方向を確かめながら歩くことが重要だ。



昨日も雨が降ったのだろうか。登山道は朝露で濡れていて登り坂でも滑りやすい。この先も

不明瞭な道が続いていたが、草が刈ってあったので解りやすかった。



高度を上げていくと赤い葉っぱが目立ってきた。かなりガスが出ているので写っているのかよく

わかならい。



ガスの為か高度感は全く感じない。しかし道は荒れていて岩地帯はツルツル状態だ。

少しのミスで
滑ってしまう。ここは下りでは使いたくない道だ。一度滑った時に腕で支えていた

が、岩が顔面1
cmまで近づいた。もう少しで強打するところだった。今日は歩き始めてから一

度も休憩を取っていない。
天気が悪いと先を急ぐ癖が出てしまった。中芝新道の急登りは中々

先が見えてこない。ペースを
抑えて心拍数を落とし、休憩を入れないでも歩き続けるように

調整した。




クマ笹地帯に来ると強い風が吹いてきた。前方を見上げるとガスが風で飛ばされて稜線がはっ

きり見えてきた。一時的なことでまたガスに覆われてしまうだろうと思っていたら、風は

どんどんガスを吹き飛ばし上空全体に青空が広がってきた。こんな瞬間に立ち会えたことは、

初めてだ。クマ笹地帯も決して穏やかではなくきつい登り坂が続く。ここでおじさんとすれ違っ

た。何処から来たのか随分早い時間いここを下るなと思った。道の状況は何も聞かれなかった。



一ノ倉岳の避難小屋横にザックを置いて休憩を入れた。



谷川岳馬蹄形の稜線上に東電小屋が見える。



稜線上の風が強くなってきたのでウインドブレーカーを着込み、朝日岳方面を眺めながら

コーヒーを飲んだ。



谷川岳方面からハイカーが登ってきた。一ノ倉の避難小屋に興味があるらしくよく撮っていた。



前回は中芝新道で体力を使い果たしてしまい谷川岳や西黒尾根では足に力が入らなかった。

今日はまだだ余裕がある。風は冷たいが歩き出して直ぐにウインドブレーカーは脱いだ。

雲海上の谷川岳を目指した。



すれ違うハイカーが凄い景色ですねと言っていた。振り返ると一ノ倉岳・茂倉岳方面が赤くなっ

ていた。紅葉の彩も綺麗だが、今日はガスが取れて晴天が広がる瞬間が最高だった。



オキノ耳に近づくと沢山のハイカーが見えてきた。



単独行の文太郎にとっては苦手なところだ。



上り優先で立ち止まることが多くなってきた。特に何も考えずにどんどん進んでしまう夫婦もい

る。列が途切れるまで待つしかない。まだ11時30分だ。お昼はもっと先にしよう。



肩ノ小屋も混雑しているのだろう。水も食料も十分だ。このまま西黒尾根を下ることにしよう。



もう一度オキノ耳トマノ耳を振り返ると頂上に沢山のハイカーが見えた。



天神尾根は大渋滞だ。西黒尾根はどうかな。



迫力ある西黒尾根に到着した。登りのハイカーが見えるが混雑はしていない。西黒尾根を

しっかりした足取りで下って行こう。スムースに下りたいが慎重に歩かなければ転倒してしまう。



蛇紋岩付近では特に注意を必要とする。



一度西黒尾根を振り返る。迫力があり登りは中々気持ちいい道だ。下りは慣れていないとスム

ースに下れない。すれ違いで妻が夫に向かって私だって一生懸命登っていると文句を言って

いた。秋の美しい谷川岳を見せたいのだろうが、自分が登れるから誰でも簡単に登れる訳で

はない。経験や体力が必要だ。



朝見えなかった白毛門を眺める。春先の白毛門は雪が緩んでいた苦労した。



駐車場が眼下に見えてきたがまだまだ距離がある。樹林帯に入ると道が湿っていて苔もあり

滑りやすくなっていた。



登山口から谷川岳登山指導センターの前を通り白毛門駐車場まで歩いた。



駐車場には沢山の車が止まっていた。今日は後半バテることなく歩くことができた。中芝

新道
は完了としよう。