2013年6月6日(土)天気一時
午後ガス
肩の小屋から見える万太郎山への稜線が美しく、いつかは歩きたいと思っていた。
地形図でチェックすると万太郎山から吾策新道で土樽に下れそうだ。
土合駅から西黒尾根経由で万太郎山を越えて土樽駅に出るルートを計画してみた。
3回目となる西黒尾根で休憩を取らずに歩いていたら両足が攣りそうになり、
終始だましだまし歩く羽目になってしまった。
行程
土合駅(5時56分)→西黒尾根登山口(6時24分)→ラクダの背(7時46分)→ザンゲ岩(8時26分)
→肩の広場(8時40分)→トマの耳(8時45分)→肩の小屋(8時51分)→オジカ沢ノ頭(9時50分)
→小障子ノ頭(10時18分)→大障子ノ頭(10時52分)→万太郎山(11時29分)→分岐(11時35分)
→吾策新道登山口(14時00分)→土樽駅(14時43分)
距離18.6km 総移動時間8時間43分(休憩時間含む) 累積標高2039m 平均速度2.0km
天気予報だと35℃以上の猛暑日の予定だ。なんとか暑くなる前に稜線に辿り着きたい。
西黒尾根を下ったことがないので逆コースも検討してみたが土合駅から土樽の始発が8時34分である。
これではスタートが遅すぎる。西黒尾根を登ることにしよう。
土合駅に車を停める。土樽駅から戻り電車の15時21分を乗り過ごすと次の電車は2時間後である。
晴れるような気はしないがかなり蒸し暑くなりそうだ。歩道をゆっくり歩き出した。
車だと通り過ぎていて気づかなかったが慰霊碑がある広場があった。
明日7日(日)が谷川岳の山開きのようだ。
登山口入口付近はドロドロで下山道に使うにはかなり滑るだろう。西黒尾根は急坂の後に緩やかに
なり緩急があるので少し休める。鎖場が始まると双耳峰のオキノ耳トマの耳が見えてくる。
谷川岳東壁の白毛門が良く見えてくる。良くチェックするブログに白毛門の登りが西黒尾根や黒戸尾根
や早月尾根よりもキツイと書いてあった。興味深い記事だ。一度検証してみたい。
今日は晴天の予報の土曜日なので登山客がたくさんいた。前を譲ってもらい鎖を掴んで足に体重
をのせたら両足の脹脛が攣ってしまった。情けない。写真を撮りごまかしたのが右の写真である。
30秒ぐらいで回復したのでそのまま歩き続けてしまった。特に止まるほど息が荒れていなかったの
で休憩も入れないで歩いている。大失敗である。疲れていなくても休憩は大事である。
長い距離だと後半が、バテバテになってしまう。一度攣って締まった足は一日中痛みが残ってしまう。
しかし休憩を入れる気にもなれずこのまま頂上まで行くことにした。
肩の広場の道標が見えれば後わずかだ。天気は晴れる感じがしない。頂上に近づくにつれて
風が強くなってきた。蒸し暑さが少し和らぐ。
トマノ耳からオキノ耳も行くつもりだったが足が攣ったことでトマノ耳で勘弁してもらうことにする。
早く肩の小屋で休憩をしたい。
肩の小屋で本日初めての休憩を入れた。万太郎山への美しい稜線が見える。万太郎山へ向かう人は
一人もいない。休憩後足の屈伸をして万太郎山へ向けて歩き出した。すると脹脛は少々痛いだけだが、
大腿四頭筋がかなり痛み大幅なペースダウンをした。万が一のときはザックに入っているストックを
使用しよう。美しい稜線を見ているとたまに痛みを忘れる時がある。
緩いアップダウンなので足の痛みは感じなくなった。稜線歩きで景色を堪能する。
鎖場があり角度は問題ないが取りつけ部が崩壊しているのでそこまで慎重に行く必要がある。
オジカ沢ノ頭から長く急な下り坂が続く。その先で緩く登り返しが始まる。
避難小屋が2箇所ある。ちなみにソフトバンクのアイホンの電波が稜線上で良く届いていたのには
ビックリした。
一度歩いてきた肩の小屋方面を振り返る。もうはるか彼方に小さく見える。
頂上に近づくにつれて傾斜がきつくなる。いつもなら最後の急登りでも力強く歩けるのに今日は
初っ端から脹脛が攣り無理をしているので、又大腿四頭筋が痛み出しペースが上がらない。
分岐からトンボの大群がいる細い道を抜けて万太郎山山頂に到着した。
肩の小屋からの稜線を目でつなげる。まだ行ったことのない平標山・仙ノ倉山方面を確認する。
ここでお昼の予定だったが分岐の方が景色がいいので分岐まで戻ることにした。
電車の予定も考えてまだ時間的に余裕がある。分岐の所でカップめんとバタースコッチを食べた。
ちなみに稜線では誰ともすれ違わなかった。トンボがいっぱい飛んでたが、ハエがいっぱい寄ってきて
喧しかった。
時間があるのでコーヒーで一服していると、見る見るうちに下からガスが上がってきて
何も見えなくなった。少しやばいと感じたがどうすることも出来ない。
後は慎重に下るだけである。
ヤマレコで吾策新道の下りで滑落したとの記事を読んだので絶対にコケないように慎重に確実に
下ろうと考えていた。急な下りが続く。ガスが出ているのに標高を下げているので蒸し暑くなり
汗が吹き出てきた。おまけに大腿四頭筋も痛い。危険箇所に到着した。道が完全に崩壊している。
10mくらいの落差だが、ザレていてそのまま足を置けば下まで落ちてしまうだろう。
何処にも足の置き場がない。ザイルが欲しくなる。後ろを向いて3点確保で何とか下る。その先、
こんな箇所が後2箇所続いた。登山道とは言えない道である。
吾策新道を下りで使うのはお勧めできない。写真を取りたかったがガスが強くて撮れなかった。
登山道出入口からは林道歩きとなった。土樽駅までまだ2.8kmある。
茂倉岳方面の標識があった。安全登山の広場に湯沢町の谷川連峰登山概念図があった。
土樽駅に14時43分に到着したのでゆっくり電車を待つことにする。半自動ドアの上信越線に乗り
土合駅に15時31分に到着する。運賃230円は無人なので電車の車掌かポストに入れる。
休憩を入れずに歩き続けていまい足が攣り後半痛みに耐えながらの山行になってしまった。
なかなか満足な山歩きが出来ない状況である。