2012年11月7日(水)天気 秋晴れ
昨年、初心者ながら同じコースを歩きジョリーさんと小田原のJuniさんとお会いしました。
紅葉前線登山第5弾と一年間の登山経験でどれだけ進歩したのか確認する為に
一年ぶりの甲武信ヶ岳に登りました。しかし道中予想もしなかったアクシデントが発生して
雄叫びを上げてしまいました。
行程
道の駅みとみ→徳ちゃん新道→戸渡尾根→木賊山→甲武信ヶ岳→破風山避難小屋→破風山
雁坂嶺→雁坂峠→道の駅みとみ
距離21.3km 総移動時間8時間13分(休憩時間含む) 累積標高 2279m 平均速度2.5km
6日(火)が雨になりました。明日は晴天の予報です。久しぶりのR411号で青梅から奥多摩湖
を抜けてR140に出ました。丹波から柳沢峠付近が紅葉の見頃を迎えていました。
道の駅みとみから準備を整え7時19分に出発しました。気温は3℃です。朝日の中、甲武信ヶ岳が
良く見えました。良い天気です。西沢渓谷が紅葉の見頃を迎えています。
西沢渓谷入口から徳ちゃん新道入口まで紅葉を堪能しながらゆっくり歩きました。西沢山荘前の
徳ちゃん新道入口を7時46分通過しました。
樹林帯の尾根を登っていきます。緩い登りからきつい登りへと変わっていきます。朝は少し寒かった
のですがすぐに汗が吹き出てきました。息が乱れます。息を整えるような傾斜は無く休ませてくれませ
ん。西黒尾根よりもきつく感じました。ルートファインティングが必要な鶏冠山が林越しに見えます。
しゃくなげのトンネルの道に出ました。少し展望が開けた岩地帯でそれは突然襲ってきたのです。
左足で踏み込んだ瞬間、脹脛に激痛が走りました。一瞬なんだか分からず左足を上げていました。
こむら返りです。岩に腰を下ろし激痛が過ぎ去るのをじっと待ちました
頭の中ではここから杖を付いて下山か撤退かめまぐるしく考えが回りました。攣った時は足首を
伸ばすより曲げなくてはなりません。60秒ほどで激痛は治まり左足を恐る恐る地面につけてみる
と少し違和感がありますがまだ歩けそうです。脹脛を触りマッサージするとかなりの痛みが
残っています。このような経験は初めてのことでした。飛ばしすぎたのか汗で冷えてしまったのか
原因は全く思い当たりません。ペースダウンが予想されますが、このまま当初の休憩予定場所の
木賊山のベンチを目指します。
雲海の上から雪化粧した富士山の頂が良く見えました。徳ちゃん新道から分岐の戸渡尾根
に9時1分に入りました。稜線まではまだ半分です。休憩無しで登り続けます。汗が吹き出ますが
気温は低いので喉は渇きません。
コケ地帯に入ります。勾配は急のままです。稜線手前の最後の急登りとなりました。
この道は歩きながら休める箇所がありません。
10時3分に稜線に出ました。稜線に出ると傾斜は緩やかになります。
標識に鶏冠尾根通行禁止と書いてあります。
木賊山に10時8分に到着しました。ここで初めての休憩を入れます。汗で冷たくなってきたので
タオルで汗を拭きました。行動食を食べます。気温が低いので冷たいものは飲む気がしませんが
アクエリアスを飲みます。休憩後、甲武信ヶ岳を目指します。風が強くて上空でジェット機のような
音がします。しかし稜線には吹き込んでいません。
どうも汗で体が冷えてしまったようです。甲武信ヶ岳小屋で再びザックを下ろします。
山ガールがいないことを確認してタオルで下着の中まで汗を拭き取りました。すぐ出発です。
ウインドブレーカーを着て歩き出すと何とか体が温まってきました。
甲武信ヶ岳山頂に10時40分に到着しました。国師ヶ岳、金峰山への稜線が良く見えます。
山頂には「毛木平」からのハイカーが一人いました。湯を沸かしカフェオレでも飲みたい気分ですが
お昼に取っておくことにしておむすびを一つ食べました。
一昨年は初心者だったのでまき道の意味が分からず来た道を戻っていったのですが、
今日は迷わずまき道を破風山に向かいます。緩やかな苔の道でした。
分岐を11時10分に通過しました。これから向かう破風山の稜線を確認します。上部が岩場に
なっていてきつい登り返しに苦労したことが思い出されます。こむら返りのアクシデントはありましたが
体力も気力もまだ十分余っています。それに足元はお気に入りのスポルティバのトランゴを
履いています。岩場でのグリップは強力で足裏が痛くなることはありません。
破風山避難小屋までだいぶ下っていきます。11時38分に到着しました。眼下に道の駅みとみがある
広瀬湖が見えます。ここでは風も穏やかになっています。小休憩を入れました。お昼の時間ですが、
破風山を越えたら後は下りになるのでがんばってもう少し先に進むことにしました。
破風山の稜線を確認します。天気がいいので頂上付近の岩場も良く見えました。少しきつい登りに
なります。日陰の岩に霜が着いているのでスリップ注意です。
一度歩いてきた稜線を振り返りました。甲武信ヶ岳が遠くに見えます。スポルティバで岩場をどんどん越
えていきます。
破風山頂を12時12分に通過しました。もう少し先を目指します。稜線上に岩場地帯がありますが、
トランゴのグリップ力を使えれば全く問題がありません。
東破風山に12時29分到着しました。ここは展望も無くベンチもありません。先を目指します。
稜線を確認すると穏やかな尾根になっています。
倒木があり森が荒れています。雁坂嶺に13時2分に到着しました。ここでお昼にすることにしました。
カップめんとバタースコッチです。あられの金峰山ではパンも凍りそうになっていましたが、今日の
バタースコットはおいしく食べれました。カフェオレを飲んでいると道の駅みとみで挨拶をした夫婦が
雁坂峠方面から登ってきました。昼食後雁坂峠を目指します。
雁坂峠には13時54分に通過しました。甲武信ヶ岳から雁坂峠の稜線の木は常緑樹が多くて
紅葉していません。雁坂峠からの紅葉を期待していたのですが、すでに落葉して終わっていました。
ここから道の駅みとみまでひたすら下ります。
沢を3回ほど渡ります。標高1500m付近から紅葉になってきました。黄色や赤の森を落葉の中
ザクザク進みます。
沓切沢橋を14時55分に通過しました。ここからは林道歩きになります。昨年はJuniさんとおしゃべり
しながら歩いたので道の駅みとみまであっという間だったのですがここからまだ時間がかかります。
15時32分に道の駅みとみに戻ってきました。こむら返りの左足ですが少し違和感があるだけで
歩くことが出来ました。しかしあの瞬間の痛みは尋常では無かったです。平均速度が2.5kmだったので
早い方だと思います。今回の徳ちゃん新道は特にきつく感じました。
次回は石楠花の季節に訪れる予定です。