大都市であれば、どこでも

「さまざまな顔」を持っています。

 

私が以前いたニューヨークでは

"neighborhood"と言いますが、

10ブロックも進むと街の顔が

がらりと変わるのは、都市に住んで

なかなか飽きない理由かも知れません。

 

フランス語だと"quartier"と言いますが。

(この間パリのどの区が好き?

という質問に遭い、そんなに知らないな~

と愕然としました💦)

 

東京も同様で、東京(特に「都」

全体で考えれば)には驚くほど多くの

顔があります。

 

東京にはそれなりに長いのですが、

それでも最近ようやくこういった

魅力に気づいたのかもしれません。

 

極端な話、一番西の奥で、

ここは東京か!?と思うような、

秩父方面とつながっている奥多摩

も東京ですし、伊豆七島や

小笠原諸島もそうです。

 

そこまで極端でなくとも

ちょっと足を伸ばしたところで

まったく別の経験ができたりも

します。

 

最近、道具街の合羽橋に

行く機会がありましたが、

本当に驚きでした(初めて

ではありませんでしたが)。

 

これでもかこれでもかと

モノがあるので、かえって

迷ってしまうのですけれどね。

 

合羽橋はスカイツリーや浅草、

上野エリアにもつながっているので、

足を伸ばしてくる人も

少なくないようです。

 

これは都市の話ですが、

人にも同じようにさまざまな側面、

顔があります。

 

案外、親から言われたことや

やってきたこと、

仲間内で「○○ってこうだよね」

と言われたことに縛られて、

自分はそうなんだと思い込んでいる

場合も多いです。

 

長期の心理療法をしていると、

そうした自分の知らなかった側面を

探索していく機会に恵まれます。

 

もちろん短期でも(うちの場合

~6回くらいが多いです)

だいたいがこれまでやってきた

通りではうまく行かない状況で

来られるので、なんらか自分が

知らなかったことに向き合う、

ということが始まりますが。

 

変な話、年齢を重ねることに

よっても、自分の違う側面が

見えてくることがあります。

 

「自分探し」は悪いことのように

言われていますが、

実は終わりがないのだと思います。

終わりがないこと、は

悪いことではないと思います。