実数ではないので、
やや漠然とした記述になりますが、
発達障害の診断が
多すぎるのではないかと
懸念しています。
医師などの診断だと、
「なにか○○障害という診断を
つけなければならない」
ということで過剰診断になっている
怖れもあるのかと思います。
実際には精神科の診断というのは
項目のうちいくつ以上該当すれば
○○障害となるという診断の方法で、
「○○ぽい」からといって
診断にはなりません。
症状があるのであれば、
「○○の傾向がある」と言うことは
できることがありますが(総合的に
判断して)、診断がつくほどには
深刻ではない、という意味です。
(だからと言って軽く取っていいとも
言い切れないところも難しいですが・・・)
また社会的・生活的に害が
出ていないのなら、診断がつかない
場合が大多数です。
(要は本人も周りもあまり困っていない
ということです。)
昨日読んでいた、ある精神科医の方の
本に書いてありましたが、
別に診断書って「○○障害である」
と書かなくてもいいんだそうです。
(要は「こうした傾向があるのでこのように
した方がいい」くらいでも良いのだとか・・・
そう思っていない場合が多そうですが。)
特別支援学校に行く子どもも
多いらしく、「なにかが変だ」と
思います。
先生側への負担もとても
増えてしまっているようです。
診断がつくことで、本人や家族、
また学校側も「この子は注意して
扱わなければならない」となり、
かえってふつうの学校生活や生活が
難しくなってしまう怖れもあります。
要は、診断がつく前も後も、
その子がその子であることは
変わらない、ということの方が
重要だと思います。
診断はアイデンティティの代わり
にはならないんだよ~と
覚えておいてほしいです。
むしろちょっとした合わなさや
難しさがあるならば、周りが
ちょっと話したり調整したりして
その困難を「どけて」あげる方が
良いのです。
そうするとまた、順調に進むように
なるのでは、と思います。
(また、この程度のことで
済むのなら多分発達障害ではないでしょう。)
私はカウンセラーという立場も
あるので、
診断をつけたりそれでやり方を
変えてもらうよりは、
カウンセリングなど個別の相談を
受けて、やり方や考え方を
調整していく方がその子のためにも
いいのでは、と思うのですが・・・
いつものことですが
カウンセリングでできることが
いっぱいあるのに、なかなか
活用してもらえないこと、
また始めようとしても判断が
早すぎる方(あきらめが早い)が
少なくないのはちょっと残念なのです。