努力と結果の関係というのは
なかなか不思議なものです。
努力してうまく行った場合、
人は通常、「努力したから
うまく行った」と思います。
勉強して志望校に入ったとか、
いっぱい働いて収入が上がった
とかいうときですね。
が、場合によっては
努力しても結果が出ない
こともあります。
上の例だと、
がんばったのに残念ながら
志望校に落ちてしまったとか
受験に失敗してしまった、
というような場合や、
どんなに働いても
収入が上がらない、といった
場合です。
そうなると一つ結論として
出るのが「努力しても
仕方がない」→「努力するのを
止めよう」と、なります。
どちらの結論も正当には見える
のですが、努力自体をまるきり
放棄してしまうのはどうかと
思うのです。
結果には「運」が絡んでいますから、
ちょっと風向きが違ったら
結果は変わっていたかもしれません。
うまく行った人で、実力というより
「運」に助けられた人もいるかも
しれません。
(「運も実力のうち」と言ったりも
しますが。)
そのときは、あるいはその分野で
うまく行かなかったとしても、
ほかでうまく行く可能性があるのに
努力自体を放棄してしまうのは
とてももったいないです。
また、「結果」で言えば、
たとえば中学受験で
結果(=合格)が出なくても、
勉強して身についた分の実力は
次の場(中学校以降)で活きる
ことになります。
つまりは得たものはある、
ということになります。
なので結果の白黒でなく、
身についたもの、努力自体の価値や
達成していくプロセスにこそ
目を向けるべきなんだと思います。