なにかを学んだり上達しようと

していて、別のことに手を出そうとすると

「止めておきなさい」

「一つだけにしておきなさい」と

言われてしまうこともあります。

 

これは、一つにはリソースの

問題もあって、たとえば習い事を

いくつもすると言っても

お金や時間の限界があったりも

するでしょう。

 

私は「ルネサンス的人間」と

呼んでいますが、

いくつものことに秀でている人は

実際いるものです。

 

「オールラウンダー」という

呼び方もあるようですね。

(「マルチタレント」も。)

 

ルネサンスの代表格、ダ・ヴィンチ

ほどの天才でなくても、

違う分野で優れたことをできる

人たちは実際に存在します。

 

日本ではとかく

「この道一筋」みたいのが

評価されやすく、もちろん

それも素晴らしいのですが、

飽きっぽいこと、他に手を出すことが

いい結果につながり得るとは

あまり考えられていないように

思います。

 

2つ以上手がけることが

ともすれば「二流」と見られがちなのです。

 

一方で、一つのことだけ

コツコツと伸ばしていくよりは、

いくつか、あるいはいろいろ

手がけた方が全体が伸びる、

という人もいるのです。

 

よく言われる「文武両道」

なんかもそうですね。

最近、そういう人をよく

見かけるようになってきたようにも

思います。

 

このタイプの場合、

「一つだけに専念しなさい!」

と言われても、かえって伸び悩んで

しまいます。

 

いろいろ、試したり手がけたり

するうちに、一つマスターすると、

ほかをマスターするノウハウまで

身についていることもあります。

 

その意味で、「ルネサンス的人間」

または「オールラウンダー」も

ちゃんといるということが

世間(学校、企業含め)でもっと

認められるべきだと思います。