コロナ始まって以来

ずーっと感染者ゼロだった岩手県で、

先月末とうとう感染者が出て

しまったということですが、

感染者やその勤め先へのバッシングが

ひどく、岩手県では「人権問題」として

深刻に受け止めているようです。

 

「岩手初の感染者に中傷続く 知事『鬼になる

必要ある』」(朝日新聞デジタル)

https://www.asahi.com/articles/ASN813J27N70ULUC00B.html

 

感染自体よりも、こうした

いわれのない攻撃の方が

むしろ問題なのではないかと思います。

 

もちろん、県内、あるいは身近で

感染者が出たことは不安につながるかと

思いますが、その人と密なコンタクトを

しない限り感染することはありません。

 

感染症というとどこまでも

伝わっていってしまうイメージはありますが、

あくまで「人」を介してなのです。

 

こうした攻撃をする人は不安が強く、

リスク行動(=県外への旅行など)を

したこと自体が許せず、

あたかも自分が殺されるかのように

感じてしまうのでしょう。

 

話は変わりますが都道府県単位で

感染者数を云々するのもどうなのかな、

と思っています。

 

行政というのが自治体単位で

行われている以上、仕方ない面もありますが。

 

現在、状況によっては県境を

超えた移動の自粛が求められて

いますが、実際上は県境を超えないと

通勤もできなければ、生活もできない

人もいます。

(スーパーに行くのに境を超える、

という人もいました! ロケーションによっては

そうでしょう。)

 

また、県境・国境などは究極

人が定めたものです。

感染症やウィルス、動物や虫、

花粉の動きなどを「境」で止められる

ものではないです。

 

もっとも、国境ではビザや国籍

といったものが有効になってくる

わけですが・・・(無政府主義者では

ないですよ。)

 

エコな視点から言えば、例えば

アフリカで国境線が引かれたことで、

移動に困るゾウや地元の人たちは

いたわけです。

 

ある意味ウィルスの「移動」の問題は、

これを連想させます。

情報はグローバル化していいけれど、

ウィルスはいかんという

人間の都合があるわけです。

 

話が逸れましたが、

感染した人にはまず大丈夫かな、

元気になってほしいなと思うでしょう。

自分の身は自分で守り(=できるだけの

予防をし)、余計な中傷や攻撃は

しないことです。

自分が逆の立場に立ったらどうか、

常に考えることです。