最近の新型コロナウィルスの騒ぎが

始まってすぐくらいから、

あるSNSのフランス語・フランス文化のグループでは、

アルベール・カミュの『ペスト』

のことが話題になっていました。

 

読んでみたい、

読み返してみたいという人が

多くなっているようです。

 

フランス語グループなので、

ツワモノは言語で読むと

言っていましたが・・・

 

私はと言えば、

カミュとカフカをごっちゃにしてしまい、

やや恥ずかしい瞬間がありました・・・

 

 

私自身がいつ読んだのか

覚えていないのですが、

なんとなく本であっても

「怖い」という印象があり、

もっと若い頃は手に取っていませんでした。

 

が、読んでみると

中世ヨーロッパを席巻した

「ペスト」そのものについてではなく、

謎の伝染病についての話。

街がやられて、

非常事態での生活がつづくというものです。

 

第一次大戦の状況について

書いたものということらしいです。

 

ヨーロッパはペストで

人口の約3分の1を失ったとのこと。

当時ですからウィルスなど原因も分からず、

悪魔の仕業のように思われていたようですが、

そんな状態すら乗り切ってきたのだから

すごいです。

 

しかしおそらくヨーロッパの

「トラウマ」であり、

ヨーロッパを理解するには

ペストの影響を理解するのが

不可欠なのでは、と思っています。